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IN SWEDEN!!

THE CULTURE OF SWEDEN

FUJISAN

四月十八日

今日は日曜日、スウェーデンにもようやく春が来て、外を歩けば野花が咲き、季候も晴々、特に日没が21時頃になった事で大変気分も爽やか。日常散歩しない人でも歩きたくなるようなそんな季節が来ました。今夜はスウェーデン人の友達ダニエルと彼女のカロリンに食事を誘われて、ダニエルの友人であるヨッペとその彼女さんの家に他のカップルも入れて、合計七人で食事をしてきました。ちなみに僕以外は彼女連れ・・今回の目的は寿司を食べようで、なんとヨッペは魚をさばく事が出来るんです。僕がここに来て以来のスウェーデン人の食生活感想として、スウェーデン人はあまり魚を食べる習慣があまり無く、無論魚をさばく事が出来る人なんて本当に少数だと思います。(勿論僕は誘われただけでNO TOUCH言わばスウェーデン人の寿司をお呼ばれした訳です。)

寿司は二種類作ってくれました。一つはサーモンの寿司、もう一つは巻き寿司。中身はサーモン、アボガド、キュウリ、人参、玉子 日本でもポピュラーな材料。ヨッペはとっても料理の上手な人で寿司はとっても美味しくて、皆で本当に楽しい食事が出来ました。せっかく日本の料理を作ってくれるという事で僕は日本から持ってきた徳利とお酒をプレゼント。皆それぞれ変なイメージがあったみたいなんですが、お酒を温めて飲む事(熱燗)を楽しんでくれました。新鮮でしょうね、きっと。

さて、今回僕がとっても感動したのは僕を招待してくれたスウェーデン人の友人達自身。特にヨッペ。彼と彼女さんは同居しているのですが、お部屋はとってもセンスがよく部屋の色合いをうまく利用して、小物・家具をオリジナルにディスプレイ。とってもセンスがいいなぁ〜と感じたのは絨毯がアラビアン絨毯。安い物でまとめるという学生チックなコンセプトよりも目立つ所にはいい物を使うという彼らのセンスを感じました。それも当然、ヨッペはGAVLE大学でMOVIEを専門にしている学生。昨年作った映画を見せてもらいましたが他の学生の作品とは違い、努力と独創性を感じる映画。 そんな彼らの家で食事が出来るということで僕は少し楽しみにしてたんです。

前置きが長くなりました・・
僕は最近、学生時代も遂に終わり。これからの人生プランとして自分がどのように生きていくべきか悩んでいます。多分僕と同じ年代の方もしくはこれから新しい社会に入っていく人・新しい社会に入ってまだそれに慣れていない方は悩んでると思います。その原因は英語で言うと、自分自身の中にMUST・HAVE TOがどうしてもあって、自分は何をしなくちゃいけないんだ?言わば少し受身的な物、自分自身それが分からなくて社会にそれを求めている?それはきっと僕達自身を焦らせし、一生懸命な事をしても、それ自体に満足できない、言わば心中の貧。
 この食事という機会に僕は彼らから大変心に残る物を頂いたなと感じています。彼らは僕よりも年上で僕の兄と同じ世代で25・26歳。でも彼らはまだ学生で彼らがしたい事を勉強しています。それはきっと彼らの環境がそれをゆるすから可能なんでしょうが、彼らをスウェーデン人の代表として考えます。正直彼らがしてるのは僕らと同じ事。大好きな漫画、映画を見て感動する。絵を描いてみたり、週末は友人達とクラブへ遊びに行ったり、つりを楽しんだり。皆でゲームをしたり、、、本当に同じ事をしてるんです。ですが一つ違う所がある事に気づきました。彼らが良いと思った事は良いで終わるのではなくて、自分が納得がいくまで物事を追求する。例えそれが特殊であっても追求する事を恐れない、大変表現しにくいのですが、同じ年代の日本人を見ても、僕は多分同じ歳とは思えないと思います。それは外見ではなくて、人間としての中身。 感じた事が悔しいです。

僕はよく同じ歳の日本の友人達とメールを交換したり、飲みに行ったりする機会を利用して色々な話をします。そして行き当たるのが僕らの年代は悩み続けることが宿命、何かを目指す、その為の道を探す事。言わばMUST・HAVE TOという気分のもの。しなくちゃいけないな何をしなくちゃいけないんだ?僕達が何をしたいのかを知らないから自然と、僕達の居る社会は無意識に今までがそうであったように新しい世代に自分達がしてきた事と同じ事をさせようと試みている。その為、勉強は大事、大学に行く事は社会人になる為の常識、社会に入れば朝六時半に起き、上司が帰るまでデスクに向かってひたすら仕事をしましょう。というかそれが当然のようになっている。

僕はそれはそれでいいと思う。その期間内に僕達は仕事の面白さを知り、これぞ人生の目標だと思うようになるようになるかもしれない。今までの世代がそうだったように一生懸命働く事を生きがいにするのも僕はとってもカッコイイと思う。何故なら僕らはそういう大人たちの背中を見て育ったからその凄さ、偉大さを知っている。。
でも今晩見たスウェーデン人も正直とってもカッコイイ。彼らには僕達の、いや、もしかしたら僕にしかないのかもしれないけどMUST・HAVE TOが無く、とっても大らかに物事を考えている。僕はこれをしたいんだ!と胸を張って言える。カッコイイ・・大らかに物事を捉える事が出来る人は自然と感性も豊かになり、色々な素晴らしい事をすることができると僕は思う。また色んな事にチャレンジしようとしている。遊びの上手な人間の中には商売も上手な人がいるように、色々な感性をもつ事が出来ると人生も面白い。と僕は思った。僕の好きな人物、高杉晋作は詩人でもあり、凶器、狂気のような幕末の人がこのような辞世の句を残した

おもしろきことなき世をおもしろく

面白くないこの世ならば、俺がこの世をおもしろくしてやろう。死を直前とした人間が言えるような言葉とは本当に思えないこの辞世の句。今からでも俺の力で面白いものをみせてやろうか?と僕には力強く迫ってくるような感じさえする。ポイントは今、死を前にしていると仮定して、この句を自分は言えるだろうか?きっとヨッペや友人のスウェーデン人と比べれば僕にはまだ未練があるとおもう。それは自分のしたい事がまだ半分以上分からないままである。今僕の頭の中にある夢、目標、それを実現してやるんだという気持ち。死を前にして考えるというのは極端すぎるかもしれないが、ポイントはそこだと思う。物事が何であれ自分はそれを心からやってみたいと思えるか?MUST・HAVE TOではなくWANTになれるか・・・?
今日も良い人にめぐり合えました、幸せです。

出口 雅也