「ニワトリとタマゴ」

(1994,1995年ごろ)

 

娘:「お父さん、ニワトリとタマゴはどっちが先に生まれたの?」

父:「そりゃ、ニワトリよりタマゴの方が先に食べられただろう。」

娘:「ニワトリとタマゴはどっちが先に生まれたのかって、聞いてるの。」

父:「タマゴは逃げないからなぁ。」

娘:「そんなの関係ないよ。」

父:「そうだなぁ。ところで、親子丼て残酷な食べ物だと思わないかい? 親子共々料理されるなんて。」

娘:「でも、本当の親子じゃないんだよ。だって、そのニワトリが産んだタマゴじゃないんだもん。第一、お店で売ってるタマゴは無精卵だし。」

父:「それもそうだな。幸子は賢いな。ハハハハ。」

娘:「そうじゃなくて。タマゴはニワトリから生まれるでしょう、でも、ニワトリはタマゴから生まれるでしょう。どっちが先なの?」

父:「お父さんは一番先に生まれたのはヒヨコだと思うな。」

娘:「もう、お父さん。ちゃんと答えてよ。」

父:「答えてるじゃないか。」

娘:「もしかして本当は知らないの?」

父:「………。」

娘:「ねぇ。教えてよ。」

父:「クワァッ、クワァッ、クワァッ。」

娘:「ど、どうしたの、お父さん。」

父:「クワァッ、クワァッ、クワァッ、コケー!。クワァッ、クワァッ、クワァッ、コケー!」

娘:「やめて、もうやめてお父さん!」

父:「コケー、コケー、コケー、コケー、コケー!、クワァッ、クワァッ、コケー!、バサバサバサ、バサバサッ、コケーーー………。」

娘:「お父さーん」