北海道日記part2

 

Zの旅行代金未払い事件も解決し、旅行当日を迎えたわけだが、一つ問題があった。
それは、我々の中の誰も、国内便の飛行機を利用したことがないということである。
我々のなかでは、F、H、Nは国際便を利用したことがあるが、国内便を利用したことがなく、

A、K、Zに至っては、飛行機に乗るのが今回、初めての事なのである。

そんなわけだから、今回、羽田空港までの交通手段、搭乗手続きなどに、みんな少し不安を抱え、
「飛行機に乗り遅れたりしたらバカ丸出しだなぁ・・」と思っていたのであった。  
 以外にも、羽田空港にたどり着くと、最も心配であった搭乗手続きは意外にも、すんなりと済ませることが出来た。
しかし、ここにきて、もう一つ、問題が浮上することを、誰が想像しただろうか。

「羽田発、函館行きは現地が大雪のため引き返す可能性があります。」
・・・・・・・。この文章が延々とスクロールしてるではないか。
「えっ。」 

「まさかぁ〜。」

「つーか、どーするよ、引き返すことになったら・・・。」

「まぁ、台無しだよね。」

「したら、その時、考えよ。」

「まぁ、そうするしかないわな・・。」

などと、それぞれ不安な気持ちに苛まれながらも、「今考えても仕方がないこと」と、
ポジティブ精神を発揮して、とりあえず、けんかせずにすんだ。

飛行機の搭乗時刻までは、ずいぶんと余裕があったので、
各々は、朝食を買ったり、タバコを吹かしつつ、空港内をうろつきまわるなどしていた。  
 しかし、搭乗時刻まで、あと15分となった時に、またしても我々は大いにアセルこととなった。

搭乗ゲートがわからないのである!

ひたすら、空港内を走り回り、なんとか搭乗ゲートを見つけ、手荷物検査を受ける。

「ぴーんぽーん。」  無機質な電子音。

・・・・・・・・いやな予感。

「もう一度、通ってください。」

無愛想な係員の声・・・。

「やっちまったぁー!!」(一同、心の叫び)

Fは小銭、H,Aはカメラと初歩的なものに引っかかっていた。
まるで
おのぼりさんである。

そんなこんなで、なんとか検査を終えたときには、すでに出発時間まで5分を切っていた!
「このままでは、本当にバカ丸出しになってしまう!」とダッシュで飛行機へと向かう。
なんとか、飛行機の座席にたどり着いた時には、出発時刻の3分前、バカ丸出し寸前であった。  
 とりあえず、息を切らせながらも座席に着き、飛行機の飛び立つのを待つ。

今回、飛行機に乗るのが、初めて
AとKは、期待と不安が半分ずつというような顔つきで座っていた。
「そういえば、Zも飛行機に乗るのがはじめてだったよなぁ」、と思い出し、Zの方に目を向けてみた。
その時、自分の目に飛び込んできたのは、
顔を青くして、落ち着きなく貧乏ゆすりを繰り返すZの姿であった。

Zは、「私は
緊張不安でいっぱいです。」という顔をしており、
「そんなに緊張するなよ」と声をかけてやると、
「大丈夫だよ〜。」と笑って答えるが、その笑いも見事なまでに引きつっている。

その様子は、シロクマに襲われる寸前のアザラシを連想させたのであった・・。  
 
いよいよ、飛行機が離陸するという時に、Zの緊張と不安はピークに達したようだった。
飛行機が滑走路を走り出し、離陸し始めると、
Zは、
座席を力いっぱい握り締め、目は思いっきりつむって、顔をこれ以上は無理なくらいに引きつらせていた。
Zが、ようやく目を開けたのは、離陸して数分が経ってからであった・・・。    

飛行機は無事に飛び立った。
 AとHなどは「あっちのスチュワーデスがいい、こっちの方がかわいい」などとほざき、
スチュワーデスが上着を脱いだだけで盛り上がっていた。
 Nは空港で買った弁当に夢中だった。
 Kは先程のZとは対照的で、離陸時もあまり動揺せず、機内で流れる音楽を聞いている様子だ。
 Fは窓際なのに寝ようとしていて、外の景色を見たがっていたAにかるく怒られていた。

一同、機内にもすっかり慣れ始めていた。

そんな中、眠りかけていたFの耳になんだか耳障りな笑い声が入ってきた。
彼が「誰が笑ってるんだ?」と声の主を探すと、それは
Zであった。
どうやら飛行機に備え付けのイヤホンで、立川ダンシの落語を、
弁当を食いながら笑っているようだ。
まるで、おっさんである。それ以外には形容しがたい。
さっきまでは、あんなにビビっていたが、みんな同様、完全に落ち着いたようだ。
しかし、北海道に到着するまで眠っていたいFからしてみれば、Zの笑い声は雑音以外の何ものでもなかった。
羽田7:30発なのだから、みんな強制寝不足である。むしろ寝てないやからも、ちらほらいる。
(ちなみにZは、旅行前日の集まりに、「明日、朝早いから」と言って午後4時ぐらいの時点から寝ようとしていて、
集まりには来なかった。誰もが朝早いのは同じなのにね・・・・・。)

結局、それからFは一睡も出来ず、函館空港に到着するという時になり、
またしてもZは、シロクマに襲われるアザラシと化し、
その時、その姿を見たFは、「いっそ、ずっとZがアザラシ化してくれてたら、眠れたのになぁ。」と薄情な感想を抱いていた。
そんなことを思っている間に、ついに我々は、北海道へと上陸したのであった!    

 

 

ことわっておきますが、この企画はZの企画ではなく、北海道旅行の企画です。

Zがやけに登場するのは、いじりやすいとかではなく、

純粋にZが問題行動を起こした回数が多いだけです。

故に、登場回数も自然と多くなってしまっているのです。

その旨、ご理解ください。


また、いつものように、何でもいいのでどうかリアクションを下さい。

みなさまのリアクションがほしくてこの企画やっているようなものです。

どうかお願いします。

 

present by 流浪楽団