ノッコさんの「穂高岳に行ってきました!」

 ただいまー!
ノッコです。
無事に帰ってきました。

9日の晩、京都八条口を23時に出発したバスは、翌朝5時40分に
上高地に着きました。
バスを降りるとさわやかな空気とともに、テープを流しているのかと
思うほど上手に鳴いているウグイスのさえずりが出迎えてくれました。
(じつは本気でこれテープの声?と聞いてしまった私でした)
天候、曇り。
ずっしりと肩に食い込むザックを背負い、いざ出発!
彼は20キロ、私は10キロの荷物です。
上高地からは約1時間歩くごとにロッヂやキャンプ場があるので
小休憩にはもってこいです。
気持ちの良い林の中を、観光客に混じって大きなザックを背負った
登山客が数人歩いて行きます。
この辺りはトレッキング7、登山3くらいの割合で歩いています。
明神池をすぎ、徳沢園から横尾山荘へ向うころには(上高地から2時間)
登山客以外に歩いている人はいません。
途中から樹林帯、河畔をたどって約3時間で横尾山荘に着きました。
ここは槍ケ岳と穂高岳への分岐の登山基地となっています。
ザックの中でぺちゃんこになったパンを取り出し、紅茶を沸かして
昼食です。
ここまではほぼ平坦な道でしたが、ここからは徐々に高度を上げ、
目的地の涸沢(からさわ)までは約700m登らなくてはなりません。
ポツポツと雨が降りだし、ちょっとやばい感じ。
勾配も急になってきて、かなり暑い。
できるならカッパは着たくなかったのですが、雨もきつくなってきて
やむを得ずカッパの上着だけを着て前に進みます。
彼は20キロの荷物に悪戦苦闘。かなりしんどそう。
雨が降ったり止んだり。
それに合わせてカッパを着たり脱いだり。
皆同じように下を向いて黙々と登って行きます。
同じ顔ぶれの人々と追い越したり追い越されたり。
急な登りの岩道や緩やかな林の中を歩くこと4時間、
やっと涸沢キャンプ場に着きました。
14:10。
天候、雨。
さっそくビールでのどを潤おしたいところですが、もう一仕事してから
ゆっくり飲もうということで、雨の中のテント設営。
ここ、涸沢カールのテント場はテントが500とか700とか張れるほど
広大なテント場。
山としては日本一だそうです。
スプーンですくったあとのような地形にいろとりどりのテントが
点在している。
でも前回の南アルプスと違い、一面大きな石がごろごろしている。
トイレ、水場に近い、なるだけ平らな場所を選んでテントを張る。
涸沢ヒュッテの売店でビールとおでんを買って、乾杯!
およそ8時間かけてたどり着いたこの満足感、ビールのおいしいこと!
でもこの夜、テントを張った場所が少し傾斜していたため、寝返りを
うつたびにマットがずれて、もろ、石の上に寝ていたようで体が痛かった。


夜中に目を覚まし、テントの中から顔を出すと、雨は上がり、
空には無数の星が・・
昨年、白馬に登ったときに見た星は、「孤高の人」の一説を借りて
表現すれば「暗黒の空に星が点在するのではなく、星の中に夜が
点在するかのように、おびただしい星が彼をとりまいていた。」と
いう感じだったのですが、今回は薄雲がでていたのか、そこまで
たくさんの星は見えませんでした。
でも小さな星が無数に集まって川のように見えました。
もしかしたら、これは天の川?
とても美しい夜空を見ることが出来てラッキーでした。


翌日は4時に起床。
奥穂高を目指します。
涸沢カールの真中、お花畑を見ながらパノラマコースを登って
ザイテングラードという少し傾斜のきつい岩稜を登ります。
お花畑には黄色や紫、白、ピンク・・・たくさんの高山植物が可憐な花を
たくさんつけていました。
それらの花にカメラを向けながらゆっくりゆっくり登ります。
お水も肥料もあげないのに自然の力だけでこんなにきれいな花が
咲くのですネ。
その可憐さのかげにある力強さに頭が下がります。
登り始めて1時間30分、いよいよザイテングラードにとりつく。
本によるとクサリ場や鉄バシゴがあるというので、すこし
緊張ぎみでしたが、実際登り始めるとそれほど大変な岩稜ではなかった。
朝は曇っていたけれど、しだいに青空が見え始め、太陽も顔を出し始めた。
良かった!良いお天気で。
ところがこの太陽に暖められた空気が水蒸気となりガスが発生。
下からどんどんガスが上がってくる。
「ガスとどっちが早く頂上までのぼれるか、競争だ」
と、彼。
そりゃあ、ガスにはかなわないでしょ。
見る間に追いつかれてしまいました。
でもまだ山頂付近はきれいに晴れているぞ。
8時50分、穂高岳山荘に到着。
ここから山頂までは1時間弱。
いきなり直登が待っている。
でも梯子やクサリがしっかりとついているので見た目ほど険しくない。
あっけなく奥穂高岳山頂に着く。
AM9:55
天候、晴れ/曇り
標高3190m
日本で3番目に高い場所に立つ。
あいにく信州側はガスって眺望はよくない。
飛騨側は遠くまで見渡せる。
穂高連峰には「ザイテングラード」「ジャンダルム」などちょっと
かっこいい名前がつけられている。
付近をヘリコプターが何度も行き来している。
各山小屋へ食料などの物資を運んでいるのでしょう。
350ml缶ビールが500円でも仕方がないことですネ。
頂上で順番を待って証拠写真を撮る。
雲行きがあやしいのでほどなく下山。
穂高岳山荘まで下って、石畳のテラスでビール付ラーメンの昼食。
この日は涸沢テント場まで下るだけの予定だったので、ちょっと
はやいですがビールを飲んでしまいました。

ところが急に彼が涸沢岳に登ろう、と言い出し大あわて。
少し休憩をとったあと、ちょっとハイな気分で涸沢岳に登りました。
穂高岳山荘からは20分ほどで頂上に着きました。
でも一面ガスで真っ白!
なーんにも見えません。
だーれもいません。
一応3110mの山なんですけどね、穂高連峰の中でなんと地味な
山でしょう!
3000メーター級の山をひとり占めです。


15時前にはテント場に着きました。
明日は12時30分までに上高地に着かないとバスがでてしまうので、5時には
テント場を出発する予定です。
早めに就寝。
ところが19時ころからまた雨が降り出しました。
寝ているとテントに雨が当たって、ポツポツ、ポツポツとけっこう
うるさいです。
耳栓をしていても聞こえてきます。
明日の朝までにやむといいなあ、と願いつつとろとろと眠りにつく。


あーさー!ポツポツ、ポツポツ・・・
ギョッ雨音が・・・
雨降ってるよー。
まいったなあ、と思いつつ荷物の整理をする。
ザックに荷物を押しこみ、外へ。身支度を整え靴をはいて外へ。
最後にササッとテントをたたんで撤収完了。
雨足はけっこう強かったけれど、下りなので歩き出してしまえばそれほど
苦でもなく、来る時はフーフー言って登ってきた道をスイスイ下る。
観光客の姿が目立ってきた頃には雨もあがり、陽が差してきました。
11時すぎには上高地に到着。
さっそく無事下山を祝って(?)岩魚の塩焼きをつまみにビールで乾杯!
めっちゃおいしかったですぅ。


今回は登り、下りが雨にたたられましたが、それでも山の魅力を充分に
堪能できた3日間でした。
今回少し驚いたのは、涸沢テント場の掲示板にあった
「槍、穂高連峰の事故件数」
です。
この7、8月だけで29件、死亡6名、負傷15名。
こんなにもたくさんの事故があってたくさんの人が怪我をしたり
亡くなったりしているのかと、驚きました。
「お前がびびるかと思って見せなかった」
帰ってから、彼がある本の1ページを見せてくれました。
それには怪我をしたり死亡事故が起こった場所が山の地図に記号で
示してありました。
今回登ったコースにもたくさんの記号がついており、死亡事故も
起きていました。
やはり山をあなどってはいけませんね。
次からは途中でビールを飲むのはやめようと思いました。
(あたりまえか・・・)


帰った翌日は、雨で濡れたテントやカッパなど、ほとんどすべてのものを
洗って干して一日中かたづけに追われました。
そしてその次の日から私は仕事だったので、今日あたりになってやっと
疲れがとれたという感じです。
それにしても今年は異常に暑いですねー。
いつまで続くのでしょう。
あ、もしかして管理人さんはこの暑さを知らないかも・・・
たまには外に出て夏の太陽をあびてくださいね。


今回もえらく長くなっちゃいましたけど、最後まで読んでもらえたかなあー?
ではまたね!



注、プライバシー保護のため、一部地名、人名などを変更させて頂きました。
                              (管理人)


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