ホタルさんの「心の旅のすすめ」

 皆さんは「心の旅」をしたことがありますか?
実際に乗物に乗って出かけるのではなく、イメージを膨らませて心の中で
旅をするのです。
 私達視覚障害者は、想像力を働かせることには慣れています。
町を歩いていても、匂いで何のお店か分かったり、ピッピッという音で
レジを見つけたりします。
これを一日中やっているわけですから、つまらない場所を素晴らしい
景色だと想像することぐらい簡単でしょう。
でももっと豊かなイメージを広げるためには、ふさわしい音楽を聞くと
いいと思います。
では、そのふさわしい音楽をいくつか紹介します。


 まず、真夏に涼しい土地に旅をしたかったら、「エンヤ」です。
エンヤはアイルランド出身の、女性ボーカリストで、心洗われるような
透明な声の持ち主です。
ゆったりした曲なら、夜空のオーロラを見上げている気分ですし、
力強いテンポの曲なら、北の大地をトナカイの群れが駆け抜けていくのを
眺めている感じがします。

 次はのんびり南の島へ行ってみましょうか。
それなら「ゴンチチ」です。
ゴンチチは、二人の男性ギタリストのグループ。
曲はトロピカルなムード満点です。
楽園の鳥の声を聞きながら、ハンモックにゆられて昼寝をしている気分に
浸りましょう。

 次はシルクロードを旅してみます。
シルクロードといえば「喜多郎」でしょう。
喜多郎はシンセサイザーという楽器を演奏します。
その音楽は、大河を渡り、草原を走り、砂漠のオアシスでラクダの足を
休めてやるというような長い旅を想像させます。
じっと聞いていると、古代からの悠久の時の流れと、何億光年も先の
宇宙さえも感じます。

 さて今度は、暑い国でボサノバを聞きましょう。
「小野リサ」は日本人ですが、ギターをバックに、ポルトガル語で
ソフトに歌います。
けだるい午後のひととき、木陰のテーブルには冷えたグラス。
暑いけどとてもおしゃれな国にいる気分です。

 最後に四季の美しい国、日本に戻りましょう。
「宗次郎」は、オカリナという笛一つで、懐かしい思い出を思い起こさせて
くれます。
宗次郎がそれを奏でると、秋の日の山里に来た思いがします。
田んぼの向こうに柿の木があって、いくつも柿が生っている。
そんな温かいふるさとへ帰ってきた気持ちになれます。
 心の旅は思い出の旅でもあります。
子供の頃に住んでいた家に帰る旅でもいいのです。
素敵な音楽を聞きながら、皆さんも一緒に旅に出てみませんか?




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