nokkoさんの「氷雨」

春が近くなって、最近はやたら雨が多いですね。

窓から外を見ながら「よく降るなぁ・・・」などと言っている分には雨もなかなか
風情があっていいなぁと思うのですが、外出となるとわずらわしいものです。

それが走るとなるとさらにうっとうしいもの。
ましてや氷雨となったら・・・

そうなんです!
2月16日東京都青梅市で開催された今年の「青梅マラソン」はまさに
氷雨の中でおこなわれたのでした。

なーんか悲惨なマラソン大会報告記を予感させるでしょう?

まず一つ目の悲しい出来事は・・・

今回は懐かしい友人と会うということで、お土産を用意したり、何を着ていこう、
などと気分が浮ついていたのでしょう、なんと時計を忘れてしまったのです!
あぁ!こんなことは初めてです。

取りに帰ることもできずあきらめて時計なしで走ることに。


 前日の土曜日はとてもよいお天気で、とても翌日の予報が雨とは信じられ
なかったのですが、当日目覚めるとどんよりと曇った空からはいつ雨が
降り出してもおかしくない空模様。

ただ気温がそれほど低くなかったのがせめてもの救い。

体育館でゴミ袋をかぶり準備をしていると、「ついにふってきたよ」と
アップに行った人が濡れながら帰ってきました。

昨年につづき今年も長嶋茂雄さんの号砲で正午に12000人がスタート。
昨年は長嶋さんを一目みようと、スタートライン付近は大変な渋滞でしたが、
今年はそれほどの混雑もなく、長嶋さんの前ではランナーが皆笑顔で手を振り
気持ちよいスタートをきっていました。
特に長嶋ファンでもない私までがひどく感動してしまいました。
なんだかんだいってもやっぱり長嶋さんはすごいなぁ!

時計がないのでロスタイムがどれくらいだったかわからないけれど、とにかく
走り出したら距離表示を探すこともなく、ストップウォッチを押すことも
ラップを確認することもない。

あれこれすることも考えることもなくただひたすら走ることに専念できて、
これっていいかもしれない。
青梅のコースも今回で4回目なので景色でだいたいどのくらいのところを
走っているかもわかるし。

雨もそれほど強くなく、4〜5キロも走るとちょっと暑く感じるほど。
まわりの人はかぶっていたゴミ袋を次々と脱ぎ捨てていくけれど、これから
山に向かって行くし、雨も強くなるかもしれない、とちょっとがまんして
ゴミ袋はかぶったまま行く。

はたして山に近づくにつれ雨足は次第に強くなり、気温も下がりはじめたようで
濡れた手足が冷たく感じるようになってきた。

この大会の一番のお気に入り、へそまん本店前の太鼓軍団!一昨年前高橋尚子が
走ったときに比べると太鼓の数はかなり少なかったように感じるけれど、
やはりその迫力はすごい!
少ないといっても40(台?)くらいはあったと思う。
太鼓の響きに鳥肌をたてながら(^^)軽快に走る。

青梅街道に沿うように走っている青梅線には、たくさんの人が乗って車内からも
応援してくれるけれど、あまりに街道側に片寄りすぎて電車が落っこちてこな
いかとひやひやする。ハハハばかな・・・

いよいよ山道にはいり道幅が狭くなり、応援もこのあたりはまばらになる。

折り返しをすぎて初めて、自分の後にはかなりのランナーがいることを知り、
この分では関門を気にすることもなさそう。

体はゴミ袋のおかげで冷えてはいないけれど、腕から手の先、足は
もうズクズク。
かじかんで指は動かなくなっている。
せっかくポーチにチョコレートと飴を用意してきたけれど、これではまず
ポーチのチャックを開けることができない。

沿道の人が皆、手に食べ物を持って差し出してくれているけれど、
うまくつまんでとることができるか、とれても包み紙とかは開けられそうに
ない。

結局、口にしたものといえば給水が一度だけでした。

山から離れて町に戻れば少しは気温も上がっているかと思いきや、
なんと雨に混じって足元にはねかえるものが!
よくよく見れば氷の粒が降っているではあーりませんか!

寒いわけです、氷雨です。
なんか昔の歌にありましたねぇ、「氷雨」
いえいえ、そんなロマンチックなものではありません。

疲れてトロトロ走っていたら足も腕も寒さで動かなくなってしまいそうです。
意識して足も腕も大きく、強く動かしてラストスパート!

町中にはいると応援の数もぐっと多くなり、がんばれ!がんばれ!と
後押ししてくれます。

いつも行きには「帰ってこいよ」をかけてくれているレコード店
(CDショップではなくあえてこう呼びたいような店です)が、帰ってきたら
今年は中島みゆきの「地上の星」をかけてくれていました、納得。

あと少し、もう少し、ゴールめざしてただひたすらにがむしゃらに走りました。

ゴールの時計は2:45’29”。

終わってみれば昨年よりグロスで3分更新していました。

あぁ終わった・・・ふらふらと完走証やドリンクやおにぎりをいただく
列について歩いていたら、急激に寒さが襲ってきて、歯がガチガチなるは、
体は震えるは・・・

本当に寒い大会でした。


後日、大会側が計測してくれたラップを見ると、

15キロ 1:24'42"
20キロ 1:51'24"
25キロ 2:18'25"
30キロ 2:45'29"

でした。

15キロからの5キロのラップがほぼ27分だったのには驚きです。
時計を持っていたってこんなに同じリズムで走ることはできないのに、
しかも後半に。冷たくなっていく体を意識して動かし、最後まで緊張感を
もって走ったことがこのタイムにつながったのでしょうか。

今回、時計を持たずに走ったこと、冷たい雨が降ったこと、はじめはなんと
運の悪いこと、と思っていたことが、結果としてはプラスに働いていたとは。

こんなこともたまにはあるんですねー!

走った後はゆっくり銭湯で体を温め、約50人の(関東在住の)走る会の仲間と
打ち上げをしました。

いやぁ、走ったあとのビールは格別にうまいっす!

明けて翌日はまた非常によいお天気で、中央道を八ヶ岳や南アルプスを
眺めながら帰ってきました。



注、プライバシー保護のため、一部地名、人名などを変更させて頂きました。
                              (管理人)


「スポーツニュース!」に戻る。
「表紙」に戻る。