2003年7月に日本の東京 翔(トキオ カケル)博士より驚くべき発表が
されました。
以下は、去る7月8日に行われた博士の公演を収録したものです。
先日私はついにタイムトラベルを行う事に成功しました。
なにも特別な能力はいらないのです。
この能力は誰もが持っている能力なのです。
えっ、そんな事はできないですって。
そうですね、私も少し前まではこんな話しを聞いたとしたら、まず信じる
事はなかったでしょう。
自分自身、最初は信じられなかったぐらいですから。
しかし、本当の話なのです。
それは、2003年の6月の蒸し暑い日に起こりました。
今年は、あの阪神タイガースが怒濤の快進撃をしており毎日ラジオで
試合を聞くのが楽しみになっていました。
昨年も6月まではまるで嘘のように勝利をものとし、今年こそはと夢を
膨らませていましたが、あのワールドカップ開催のために調子を狂わしたのか、
7月以降はどんどん順位を下げ結局は4位に終わってしまいました。
それでも一昨年までの万年最下位に比べれば拍手喝采してもよい成績
なのですがね。
でも優勝、日本一を求めるのはファン心理として当然ではないでしょうか。
そのタイガースが今年はなんと2位以下に10ゲーム以上の差を付けての
独走態勢!
興奮するなって言う方が無理と言うものでしょう。
でもねぇ、実はまだ不安なんですよ。
ひょっとしたら連敗してひっくり返されるんじゃないだろうか・・・、
実は、阪神電鉄が巨額の費用をかけてタイガースが勝っているかのような
放送をしているんじゃないか、ビックリテレビの看板を持って誰かが
出てくるんじゃないかって。
そんな事はありえないと判っているんですけど、長年タイガースファンを
しているとどうしても不安が出てくるものなんです。
でも、今年は一味違いますよ!
断言しましょう、もう優勝は確実です。
今年は御堂筋パレードですよ!
えっ、タイムトラベル?
・・・あぁっ、その話でしたね。
ごめんなさいちょっと熱くなってしまって・・・。
でも、このファン心理は判って頂けますよね。
そんなタイガースの試合を聞いていたある夜の事でした。
だいたいいつも8時頃からラジオを聞き始めるのですが、その日は珍しく
7時頃から聞き始めました。
食餌を取ってゴロンと横になり、ピッチャーの一球一球に、打者の
一打席毎に期待を膨らませドキドキしながら聞いていたものです。
その日も序盤からタイガースの猛攻があり、中盤で既に勝負は付いて
いました。
かなりの点差がつき安神して聞いていられる状態となっていました。
そしてそれは唐突に起こったのです。
5回のタイガースの攻撃で片岡選手がタイムリーを放ち、矢野選手が打席に
入る解説を聞いていました。
するとなにかアナウンサーの声が徐々に意味不明な声になり、球場からの
声援が小さくなり、ついには私の耳は音を捕らえる事ができなくなりました。
多分一瞬の事だったと思います。
再びワァーーーと言う歓声とともにアナウンサーの声が飛び込んできました。
その時、アナウンサーはタイガースのウイリアム投手の投球の様子を伝えて
いたのです。
最初は判らなかったのですが、違和感はありました。
なぜタイガースの攻撃の時にタイガースの投手が投げているのかと言う事です。
ひょっとして相手チームにもウイリアムスと言う投手がいるのかも
知れませんが、打球を処理していたのはこれもタイガースの金本選手だった
のです。
そして、アナウンサーは「9回表の攻撃も・・・」と言っているではありませんか。
私は耳を疑いました。
そんな、今は5回裏のはず、私がうっかり思い違いをしていたとしても
9回と5回を間違えるはずはありません。
私は可能性としてなにかの都合で過去の放送分を流しているのでは、と思
そして時計を確かめました。
少々試合経過は違ったとしてもこの回ならこのぐらいの時間になっていると
予想はつくものです。
おそるおそる時計を確認すると9時30分を回っていました。
どんなに時間がかかっても、5回でこの時間はありえません。
私は一瞬で理解しました。
未来へタイムトラベルしてしまったのだと。
そのままラジオはタイガースの勝利で終了し、別の番組へと変わりました。
私はこの日以来、研究、検証を重ね、タイムトラベルが起こりやすい状況を
発見する事ができました。
立っている時や座っている時より、寝転んだ状態が最も起こりやすい事や、
自分の興味ある事に集中している時より、あまり興味ない事を行って
いる、ボンヤリ過ごしている時に起こりやすい事を突きとめましたのです。
ただ、どのような力が働いてタイムトラベル現象が起こるのか、科学的な
証明はされてはいませんが、実験に参加した多くの人は、この現象を体験して
います。
惜しくは、未来へのタイムトラベルは成功しているのですが、未だに
過去へのタイムトラベルが報告されていないと言う事です。
それはそれで、良いのかもしれません。
我々人類は歴史に関衝できるほど成熟してはいないでしょうから。
上記の発表について、大泉総理大臣よりコメントを頂く事ができました。
感動した!
素晴らしい研究、発見だ。
そう言えば私も、国会の審議が始まったばかりのはずが一瞬の後には、
終了しており、薄暗い会議室にポツンと取り残されていた事があったよ。
今思えばタイムトラベルをしていたんだねぇ。
今は未来へのタイムトラベルしかできないとの事だが、これからも研究を重ね、
ぜひ過去へのタイムトラベルも実現させて頂きたいものである。