「あっ、見てください立ち上がりました♪
可愛いですねぇ、あっあっあっ、歩き始めました〜!
後ろ足で立ち上がってトコトコと歩いていますよぉ〜。」
ここ○○動物園では一匹の動物が人気を拍し、連日大勢の見学者で
ごった返していた。
そのニュースは遠く海外でも報道され、毎日その微笑ましい姿を提供して
いる。
「可愛いですねぇ、我が社が独自に調べましたところ、全国の動物園で
立ち上がる動物が続々と発見されていまして、既に60匹ほどのものが
確認されています。
では動物学の権威でもあられるHI先生にお話を伺ってみましょう。」
「あっ、こんにちはぁ、HIですぅ。」
「先生、最近立ち上がる動物が俄かに増えているようなのですが、これも
動物の進化の一つと捕らえてよろしいのでしょうか。」
「あっはっはっはっ、まさか、いろいろな偶然が重なっただけでしょうね。
特に飼育下にある動物は、飼育係などと接触している間に自分と我々を
同一視してしまう可能性が高く、同じ行動をとろうとしてその動きを
学習した結果、立ち上がる事を覚えたと言うのが実際でしょうねぇ。
まぁ、文献によりますと、我々の祖先は今回話題に上っている動物に
飼われていたと言うものもありますが、全く根拠のないものでありまして
あのような下等な動物が我々を支配していたなど信じている学者は
いませんのですぅ。」
「ほぉ、そんな話があるのですか。」
「ええ、御伽噺の類のものですが、最も古いものによりますと「風太
(ふうた)」と呼ばれていたレッサーパンダが二本足で立ち上がった
のが私達の進化の起源と言われていますのですぅ。」
「では、その風太(ふうた)が立ち上がった事が、今日の私たちの進化の
始まりとなった訳ですね。」
「いえいえ、あくまでも伝説に過ぎません。
言ってしまえば、今回二本足で立ち上がった人間が、かつてはこの
地球を支配していたなどと言う伝説と同じものなのですぅ。」
「そうですね、まさかそんな事あるはずもないですね。
ではここで、大泉総理のコメントが入っております。」
「なんでだろうねぇ、よく判らないねぇ。」
「HI先生、今日はお忙しい中ありがとうございました。」
では続いてのニュースです。
ピロリン