「とおりゃんせ」についての考察。

 以前にも「かごめ」について考察してみましたが:笑:、「かごめ」
と並んで広く童謡?として知られている「とうりゃんせ」について考察してみました。
ただ、これも私が今まで耳にした内容に自分鳴りの解釈を付け加えた
ものですので、裏づけは取っていませんし、本格的に研究しておられる方が
おられましたら、是非そちらを信じてくださいね。:笑:

 さてさて、先ず歌詞を書いてみましょうか。
地方とか地域によって違いがあるのかは判りませんが、私が小さい頃から
歌っていた歌詞は次ぎの通りです。
「とぉりゃんせ、とぉりゃんせ。
ここは何処の細道じゃ。
天神様の細道じゃ。
チョット通して下しゃんせ。
御用の無いもの通しゃせぬ。
この子の七つのお祝いに、お札を納めに参ります。
行きはよいよい、帰りは怖い、
怖いながらも、とおりゃんせ、とおりゃんせぇ。」
以上のような物でしたが、「ちょっと」と言う所は「そっと」と言っていた
ような記憶もありますので定かではありません。
 遊び方としては、先ず鬼(門番?)として向かい合った二人が両手を繋いで
門を作り、上記の歌を歌いながら、その鬼の間を一人ずつくぐって行きます。
歌が終わった時点で鬼の二人が両手を降ろしその手の中に捕まった人が
鬼となる(遊びから離れるのだったかな?)となる遊びです。
ほとんどやった記憶はありませんが、なにが面白いのか判りませんでした。:笑:
また、天神さんと言うと、太宰府天満宮、北野天満宮が有名ですが、私は
小さい頃から近所に住んでおりまして、25日には天神祭、普通の日でも
遊び場として駆け回っており、なぜ天神さんが怖いのかなぁ?と思った
事もありましたっけ。

 私の思い出話しは横に置いておいて、歌詞をチョット考察してみましょうね。
 この歌、深く考えずに聞いていると、門番?と参拝者の問答を歌に
しただけのもののように聞こえてきます。
確かに、子供が7歳になったお祝いに天神様にお札を納めにいきますので、
門を通らせて下さい。
と言う話しですね。
なんだ、それだけの歌じゃん。
っと思うのは早計です。
ほら、更に続きがあるじゃありませんか。
行きはよいよい、帰りは怖い。
これはどう言う意味なのでしょうか?
そんな経験がありますか?
行った所でなにかをするから(盗みとか悪事)帰り(事をしてから)は、
捕まらずに帰ってこられるかは判らないのです。
とでも言うのでしょうか。
まぁ、そんな話しを童謡にはしないでしょうね。:笑:

 とりあえずは、気になる部分を考えてみましょう。

「ここは、どこの細道じゃ。」
の部分ですが、後の歌詞を考えてみると、お祝いにお札を納めに行くと
判っているのですから、自分が歩いて行くべき道、何処に続く道かが
判らないとはどう言うことなのでしょう。
また、門番(と言う事にしておきますね。)がいるほどの所なのに、細道と
言う事はないのではないでしょうか。
「この子の七つのお祝い」
すぐに思いつくのが「七五三」ですね。
通常3歳、5歳、7歳に氏神様に子供の成長を祝って参拝していますが、
本来は、男子は3歳と5歳、女子は三歳と7歳にお参りするそうです。
しかし、なぜに3、5、7歳なのでしょうか?
これは、神の数ではないかとおもわれます。
7人の神と言えば「七福神」を思い出しがちですが、日本には日本の基礎を
作ったと言われる七人の神がいます。
天神七代と言われる神々の事で
日本書紀によれば、
国常立(くにのとこたち)尊、
国狭槌(くにのさつち)、
豊斟渟(とよくむぬ)尊
泥土煮(うひじに)尊・沙土煮(すひじに)尊、
大戸之道(おおとのじ)尊・大苫辺(おおとまべ)尊、
面足(おもだる)尊・惶根(かしこね)尊、
伊弉諾(いざなぎ)尊・伊弉冉(いざなみ)尊(
以上の神々の事を言います。
あれ?十一神いるじゃん?
と思われるかも知れませんが、最初の三神以外は二神が対になっていますので、
どうやら二神で一神となっているようです。
この七神は、天地開闢(世界が天と地に分かれ世界が形成される事)と伴に
現われ日本を作ったとされる神々なのです。

これらの神に対して、5歳のお参りでは、
地神五代と言われる神の存在もあります。
神武天皇以前の神々の事で、
天照大神・
天忍穂耳尊(あまのおしほみみのみこと)・
瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)・
彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)・
□草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)
の五神を言います。
つまりは、神武天皇は、日本の皇室を作った天皇と言うことなので、
この五神は日本の皇室の祖となった神の事です。
天皇が戦前現人神と言われていたのも、ここら辺りに起源を発しているようですね。
ですから、これらの五神は人間回を作ったと考えて良いのではないでしょうか。

では、3歳のお参りはどうなのでしょうか?
天地が初めて開けた時に現われたとされる三神がいます。
天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
高御産巣日神(たかみむすびのかみ)
神産巣日神(かみむすびのかみ)
の三神です。
他にも言葉的には、三種の神器、三柱の神などもあり、3と言う数字が
特別な意味を持っているとも考えられますので、人知を超えたものとして
(神の領域のもの)と言う意味での3歳と考えても良いでしょう。

 つまり3歳では、誕生した事に対するお祝い、
世界の誕生ですね。
5歳では、男子にとっての神界の所属から、人間界への帰属としての儀式、
なぜ5歳が男子かと考えると、人間が人として生活、集団を作り始めた昔から、
野山を駆け巡り、集団を形成し、土地を広げ、外敵からとの戦い、生活圏を
拡大してきたのが男性であり、人間界を形成する中心となっていた事から
より地神五代の性格を持っていると考えていたのでしょう。
反対に7歳は人間界とは一線を画し、より神に近く神秘的要素を持つ
天神七代としての女子になったのではないでしょうか。
子供を産み育てる事への神秘性を神に準えたとしても不思議ではありませんよね。
 上記の事から、「とうりゃんせ」の七つのお参り」は女の子が神の元から
人間の子供になるために、神の元へのお参り(了承を得る)の事と解釈できますね。
こう考えると、「ここはどこの細道じゃ?」と言うのも頷けませんか。
神の世界に行く道など、誰も知らないのですから。
「おや、母親は行った事があるから知っているんじゃないの?」
そんな声が聞こえてきそうですが、母親は既に人間界に帰属しているのですから
神の世界(異界?)まではついては行けないでしょう。
これは「細道」を言葉通り「細い道」として捉えるのではなく、判らない道、
人間界以外の道と解釈すれば納得できますよね。
「それじゃぁ、5歳はどうなの?神の元に行くのは同じじゃないの?」
と言うと、先にも書きましたように地神五代と言われる神々は人間界に
降臨された神であり、同じ人間界なら異世界に行くより心配はないでしょうね。
ひょっとしたら、自分達の手元を離れる子とを嫌って、もしくは気まぐれから
やってきた子供を帰さない事ガ多々あったのではないでしょうか。
そう考えると「行きはよいよい、帰りは怖い。」も解決しますね。
お参りに(神の元へ行った)はいいが、そのまま戻って来ない、と言う事態が
発生する可能性があったればこその事なのでしょう。
地神五大の神々の場合は、同じ人間界に暮らす神の事ですから、ちゃんと
返してくれたのではないでしょうか。
「それじゃ、3歳でも神の元へ、これも天の神の所だから同じ事が起こるんじゃ
ないの。」
確かにそうですね、でもこのお参りは神の元を離れるためのものではなく、
神に所属したままで、人間に預けられている状態ですから、そんなに
引き止める、返さない事はなかったのではないでしょうか。
例えは悪胃のですが、貸すのならばそれほど惜しいと言う事もないですが、
与えるとなれば急に惜しくなると言うのはありますよねぇ。:笑:
更に、その相手が近い者(色々な意味を含めて)ならまだしも、遠くなれば
なるほど、渡したくなくなるものじゃないでしょうか。:笑:
なんと言っても、神の世界からいなくなるだけではなく、人間になってしまうのですからね。
そうそう、「嫁に行かせたくない!」って言うお父さんは一杯いますねぇ。

 この「とおりゃんせ」と言う歌、
女の子が7歳になった時に、神の世界から人間界に(神から人間)に帰属する
ための儀式の歌であると考えられます。
どんな風に神の世界(異世界?)に行くのかは想像外ですが、神のお告げを
聞く時の儀式のようなものだったのではないでしょうか。
人間界と神の世界との境までは、道案内はできますが、大人(一度
神の手から離れた者)はそれ以上は行けずに子供一人で行く事になります。
さらに、その後は全てを神に委ねる事となり、帰って来ない事もあります。
3歳、5歳の時に出会う神々より、7歳の時に出会う神々の方が帰ってこない
確率が高かったのでしょう。
かと言って行かせない訳にもいかなかったのでしょうね。
これは完全に想像ですが、行かせない時には災い(神罰)が起こると言うのは、
充分考えられますね。
ですから、最後に「怖いながらも、とおりゃんせ、とおりゃんせ」で
締めくくっているのでしょう。

 まぁ、「七五三」を引き出してきましたが、「七つまでは神の内」と言う言葉を
聞いた子ともありますから一概に女の子だけとも言い切れませんが、7歳と
言う年齢が神の手から離れ、ようやく人間になると言う年齢だった事は
間違いないでしょう。

今回、神々の名前を列挙しましたが、調べれば調べるほど判らなくなって
しまいましたので:笑:、ひょっとしたら(多分かなりの確立で)間違っている
かも知れません。(振り分け方が怪しいんです・・・。)
気付かれた方は、内緒にしといて下さーーーい! m(_ _)m

 最後まで読んで(聞いて)頂きありがとうございます。
おや?、これからお出かけですか?
どこに行かれるんですか?
買い物ですか、デーとですかぁ?いいなぁ・・・。
えっ、貴方も行ってくればいいですって。
いやぁ、駄目なんですよぉ、私はここから勝手に動けないんですよ。
なぜかって、そりゃ私がここの案内人ですからね!:笑:
あっ、すいません言い忘れていました。
文中で門番との問答がありましたよね、あれって、人間界の案内人と神界の
案内人との問答なんですよ。
日本って言う国は多神教の国なんですよね。
ですから一杯の神がいるわけです。
その中には善なる神もいれば、唯一神の国では悪魔と言われているものですら
神とされているんですよねぇ。
言ってしまえば人知を超えた力を持っているもの全てが神と言う事になるんですよぉ。:笑:
それぞれがやっぱり世界を持っている訳で、その数だけ異世界がある
と言う訳になると思いませんか?
その入り口って言うのは、大隊ある場所って決まっているんですけど、
突然に現われるものもありますからね。
そんな所はろくでもない世界が多いんですよ。
別に看板が出ている訳でもありませんし、案内人がどこに続く入り口かって
全てを知っている訳でもありませんから、せめてもの心情として「この道は
どこの世界に続く道ですか」って聞く訳なんですよぉ。:笑:
まぁ、聞いたところでちゃんと答えてくれる案内人ばかりならいいんですけど、
嘘八百を言う奴もいますから、最終的には運次第になるわけです。
あらあら、ごめんなさいちょっとのつもりが長話になってしまいましたね。:笑:
ところで、貴方の世界の案内人が見当たらないようですが・・・。
そちらの世界では、神官さんとか、巫さんとか言われている方達の事ですよぉ。
ええ!お珍しい、一人で来られたのですか!
・・・気に入りました、本当は駄目なんですけど特別にこちらの世界を案内させて
頂きますよ。
いい世界ですよ、きっと気に入って頂く事ができますよぉ!
アッハッハッハ、そんなに心配しないでも大丈夫、ちゃぁんと私が
またそちらの世界までお送りいたしますから。:笑:
んじゃ、門を開けますよぉ。
ほらほら、パソコンの画面にちょっと触って頂くだけでいいんですよ。
ニコニコ
さぁさぁ、どうぞどうぞ。
ニコニコ
・・・そうですかぁ・・・、やめておかれますかぁ・・・。
せっかくのチャンスでしたのに残念な事をされましたねぇ。
まぁ、またどこかでお会いする事があるかもしれませんから、その時は
是非こちらに来て下さいね。

あっ、外出されるんでしたね。
気をつけて行ってらっしゃいね。
無事に帰ってこられる事をお祈りしていますよ。
言ったでしょぉ、突然に現われる入り口もあるって。
クックックックッ・・・。


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