去年マリエンバートで

L'ANNEE DERNIEREA MARIENBAD
1961年 フランス・イタリア合作 白黒 94分


監督:アラン・レネ
脚本:アラン・ロブ=グリエ
音楽:フランシス・セイリッグ
出演:デルフィーヌ・セイリッグ/ジョルジョ・アルベルタッツィ/サッシヤ・ピトエフ

「理性からの逃走」 P93 「それでは如何に生きるべきか」 P199-202

【あらすじ】
宮殿のような豪華なつくりのホテルで、男が若い女に話しかける。男と女はかつて出会ったことがあるのか、そうでないのか、過去と現在、現実と想像があいまいなまま男のモノローグが始まる。「その庭のなかで、今あなたは、早くも永遠に道に迷い、自分を失いかけていた。静かな夜に、私と二人きりで・・」

【Y.Notoの感想】
アラン・レネの長編第2作。アラン・レネとロブ=グリエは異なる解釈をしていたという。美しい庭園の描写や人物の角度など、その緻密な計算はかなりのものである。前衛映画でありながら、30年後の日本でビデオが手に入る(私はポニーキャニオン販売のビデオを持っている)というのは、ある種驚きである。この映画の人気を物語るのではないだろうか。

【シェーファーの見解】
人々はこの映画を何百回見たところで、依然として何が客観的真理として描かれており、何が人間の想像力の一部であるのかということについて確かめるてだてがないであろう。もし人間が自分自身から出発して、語りかける人格的神のいないような宇宙に実際に住んでいたら、人間には現実と空想又は幻想との間の区別を確実にする何らの方法もない。(いのちのことば社刊「それでは如何に生きるべきか」202頁)
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