GERMANY1
ドイツ・ドイツ人などについて。
|
ドイツで挨拶。私もドイツ生活が浅いうちは、「キスで挨拶」の文化には戸惑った。だって、日本で久々に親友に会っても、
キスも、ハグもしないよ、私。握手でさえしないのに・・・。いや、外国育ちとか、外国人の友達が多い人は日本でも
そうしてるかもしれないけど、私はしなかったな〜。だから、初めて、「挨拶キス」をされそうになった時には、
ほっぺただったけど、固まってしまった私。兄弟同士や、本当に仲がいい友達同士だと、口に「挨拶キス」することも
あるらしい。これは人によってだけど。けれど、こっちではほっぺたに「挨拶キス」&ハグは定番。今はすっかり
慣れちゃって、嫌だとも思わないけれど、自然にできるまでには時間かかったよ。困るのは、この挨拶キス、国や地方に
よって回数が違う!オーストリアでは2回だったし、フランス系スイス人・イタリア人は3回だというし、ここ北ドイツでは1回。
コツは相手の出方にあわせることでしょうか。 ビジネスや、年上の方に会う時は握手が定番。しかも、けっこう 強く手を握るんだよ、これ。「痛っ!」って思ったことも度々。強く握るのが礼儀なようで。人数が多い集まりに行った時なんて、 20回くらい連続で握手しなきゃいけないことなんかもあって、けっこう面倒になったりする。 街で友人を見かけたり、 知り合いとすれ違ったら「Hallo!」って言うのは、納得できるけど、先日、病院の待合室に居た時、大方の人が待合室に 入ってくる時に「Hallo」、出て行くときに「Wiedersehen」と言うのに気がついた。日本でこれは普通しないな〜って 考えながら見ていたけど、なぜだろう?日本で病院の待合室に行って、そこに居る人たちに「こんにちは」なんて 言ったら、誰も反応してくれないんだろうな〜。でもこちらではそれが普通みたい。みんな明るく答えるわけじゃないけど、 さりげなく反応してたよ。ドイツ生活4年目。まだまだこれからも驚くこと、おもしろいと思うことが出てくるんだろうな。 その度にここに書きとめようと思うので、楽しみにしててくださいね〜♪。 |
|
ドイツ人の洋服のセンスについては、以前書いた。なぜその色合い?なぜその模様合わせ…?
謎を呼ぶ独特のセンスだと思う。その点、世界的に見ても、日本人女性は特におしゃれ。
毎回、帰国する度に「日本人女性って華奢で、おしゃれ!」と感心する。ただ残念なのは、
個性に欠けることかな?みんなが同じ格好なのはいただけない…。 家をテーマに した場合、この評価は一転する。ドイツ人は概して、家を上手にデコレーションする。 インテリアもそうだけれど、庭も手入れが行き届いて、きれいにしてある。 私は住宅地を見るのが好きなので、車に乗っても、バスに乗っても、歩いても、よく家々を観察する。 ハロウィン、イースターやクリスマスなどの行事の際には、特にこの傾向が顕著。玄関先、窓、 庭と外から見えるところだけではなく、家の内部もとても素敵にデコレーションされる。この センスは本当に良い。私もドイツで生活するようになって、インテリアや窓飾りに敏感になったけれど、 まだまだ上手にはできない。と言うことで、ただ今勉強中。 中でも、特に庭に対する思い入れ は深い気がする。芝生は切りそろえられ、季節の花々が植えられ、小さな風車なんて置いてあったりする。 庭がよく見える位置には、テラスがあったりして、「ここで午後、本を片手に、紅茶なんて飲めると最高だな!」 なんて夢見たりする。家と庭が一体になって、くつろぎの空間と言うにふさわしい雰囲気を醸し出している。 それもこれも、まぁ、ある程度の広さの庭と家があってこそできること。「広さ」という点では、 日本ではどうしても制限がかかる。それでも素敵な空間を作り出すことはもちろん可能だけれど、 やはり「家を建てるならドイツ」と思う今日この頃。 ところで、ドイツ人はなんでも自分で作る。 日本語でも「日曜大工」なんて言葉があるけれど、ドイツ人のそれは日曜大工の域を越えている。 家を作ってしまう人もいるし、庭に池や噴水なんか作るのは基本的に自分でやる。自分で作り出したものだけに 愛着があって、大切に扱うのかもしれない。ドイツ生活の長い知人が言っていた。「日本人は自分を 着飾ることにエネルギーをつぎ込むでしょ?だから変にブランドものばかりにこだわったりする。 代わりに、ドイツ人っていうのは、身なりじゃなくて、“家”や“自動車”に異常に入れ込むのね。」と。 私なら、自分を着飾るよりは、家や庭につぎ込みたいな〜。そんな私は少しドイツ人化しているのかもしれない…。 |
|
一般的に言って、ドイツ人のカップルはすぐ同棲する。学生でも平気。親のすねをかじりつつ、親公認で同棲
なんていうのも珍しくない。そんな自由で、開けっぴろげな様子は見ていて、うらやましくなる時もあるけど、
「節操がない」と思うことの方が多い。たしかにすべてのことに関して、「ちょっと軽く考えすぎ(leichtsinnig)
じゃない?」とよく感じる。将来ビジョン・責任感に欠けると言うのかな? 長年同棲しても、結婚しないカップルも多い。学生結婚も多いし、学生両親も多い。たしかにドイツは30歳まで 学生なんてこともよくあるので、年齢的に言ったらおかしくないけど、日本の「古風」な両親に育てられた 私から見ると、どうしても理解しがたいものがある。 ラブラブな時はかぎりなくラブラブだけど、 冷める時は早い。ドイツでは3組に1組が離婚すると言う。我慢して嫌々ずっと一緒に生活するより、別れて スッキリして前向きに生きていけるなら、その方がもちろん良いけれど…。子供としては辛い。 しかも、別れる時はたいていこじれる。日本人はどちらかと言えば、「争い」を避ける人種なので「こじれる」 と言っても、ドイツ人ほどこじれることは滅多にないと思う。ドイツ人はすごい。一度こじれると、調停は なかなか難しい。これはカップルにかぎらず、ご近所問題もそう。どうしてそこまで…?と言う状態に発展 する。双方がちょっとづつ折れれば、問題は解決するのに、両方、絶対折れない。 恋愛って、自分が 相手に何をしてあげた、何をあげたということではないと思う。自分がやりたいからやる。それを相手への義務感 からやるんだったら、それは嘘っぽいし、おかしいと思う。対価を期待せず、自分の気持ちから自然に、相手に 何かをするってところに「本当」の恋愛って成立するんだと思う。一度、本当に、そんな気持ちで愛した人と 「こじれた」関係になって、憎んだり、罵り合ったりできるものなのかな?ちょっと不思議になる。 ただ1つ思うのは、ドイツ人とはケンカしたくないと言うこと。怖そうだもの…。 |
|
私自身住んで、「夜遊び」を経験したのは、オーストリアとドイツのみなので、ここに書くことは、大部分がヨーロッパ人
全般に当てはまるのかもしれないけれど、ここではあえて「ドイツ」に限定して話を進めたい。 金曜日、午前中、あるいは午後早い時間に、仕事を切り上げるドイツ人にとって「金曜の夜=週末の始まり」である。 自由な時間、仕事から解放される時間。当然のこととして金曜日の夜は、気の合う友達や恋人と、パーティや 飲みに行くことが多い。「遊びに行くことが当然で、家に居るのは変」と言ってしまっては、大げさすぎるかもしれないが、 それに近い認識がある。 パーティと言うと、形式的で豪華なイメージがあるかもしれないが、こちらでは こじんまりとした友達同士のホームパーティでも「パーティ」と言う。日本で言う場合の、華やかなパーティはかえってごく稀 である。外に夜遊びに行く場合、パブやディスコが混み出し、活気が出てくるのは、たいてい22時過ぎからである。 日本に比べると出だしは遅い。必然的に、そろそろ帰宅しようかな?と考えるのは夜中の1時・2時くらいになる。 日本の居酒屋は明るいところが多いけれど、ドイツでは明るいパブはまずない。薄暗い中で、生バンドの演奏など聞きながら、 ゆっくり静かに、リラックスしながら飲む。もっとも、これは人によってマチマチだ。男性だけの集まりだったり すると、やはり日本のように大騒ぎしつつ、量勝負といったこともあるようだ。 金曜日の夜には、仮装したりしている 奇妙な人たちを繁華街で見かけることがある。これはたいてい、翌日に結婚を控えた人たちだ。独身最後の夜、こちらでは、 新郎・新婦にあたる人たちが、何か罰ゲームのようなことを友人関係に半強制されることが多い。独身最後の恥のかき捨て、 とでも言うところだろうか?それは、大勢の前で歌を歌うことだったり、Tシャツいっぱい分の異性のサインを集める ことだったり、100人分の靴を磨くことだったり…バリエーションはかなり豊富だ。 さて、私は一時期、ウィーンに住み語学 スクールに通っていた。当時はよく、スウェーデンやイタリア・スペインの友達と、金曜日の夜、遊びに行っていた。 最初の頃、不思議でしょうがなかったことは、彼らが夜遊びの前に必ず、シャワーを浴びていたこと。 私にしてみれば、今からタバコの煙や臭いが充満した汚いところに行くのに、わざわざなぜシャワーを浴びるのだろう? と常に疑問に思っていた。彼らは、でもシャワーを浴び、身だしなみ(化粧+香水)を整え、帰宅するとそのままパジャマに 着替えて寝る。 最初は疑問に思っていたのに、慣れとは怖いもので、気が付けば、私も今はすっかりそれが身に付き、 当然のこととしてやっている。そうして、土曜日の朝方、帰宅すると、昼過ぎくらいまでゆっくり眠り、それから週末の買い物に 買い物に行くのがパターンである。 |
|
海外で生活している、あるいは生活した経験のあるアジア人女性は、多かれ少なかれ、似たような経験をしているのだと思う。
私の場合、ここドイツに暮らし始めて3年目。ヨーロッパ内のどこかの国からの“外国人”はドイツ人に混じっても、
目立たないけれど、アジア人は嫌でも目立つ。ドイツ人にしてみれば、私がアジアのどこの国から来た人間かは
判断しにくい。日本人・中国人・タイ人・ベトナム人etc.彼らには、まったく区別がつかないのだ。 アジア人女性は 往々にして、海外で「おとなしく、従順で、扱いやすい」という評価を受けているらしく、もてることが多い。 もてると言うのか、とりあえず、からかわれる(?)ことが多い。バス停でバスを待っている時にトラックのお兄さんに クラクションを鳴らされるとか、バーで座っているとアジア好きのおじさんに声を掛けられるとか、旅行先で、見知らぬ おじさんが案内をかって出るとか、カフェに誘われるとか…。 ドイツ人男性の中には(偏見を承知で言うけれど、この種の男性は“もてない”男性が多い)、わざわざアジア人女性 と結婚するために仲介業者を通して、アジア人女性を紹介してもらう人もいる。(私の知り合ったドイツ人男性でも、 「日本人女性と結婚するのが僕の夢」と堂々と宣言していた人がいた)一度、結婚仲介業者をテーマにしたドキュメンタリー をドイツのテレビで見た。その内容は、私にとっては驚くべきものだった。 まず、カタログで男性側がアジア人女性を選び、女性をドイツ に連れてくる。(もちろん旅費は男性もち)そこで、両者を引き合わせ、唐突に3週間一緒に生活させる。たいていの場合、 こういったパターンでは、女性側はドイツ語はもちろん、英語もできないことが多い。言うまでもなく、コミュニケーション は成り立たない。3週間後、結婚するのか、しないのか決断する。 町を歩いていても、それらしきカップルを 見かけることがある。そういったことは、ドイツでも公然の事実だから、私なども、偏見の目で見られることがある。 気にしすぎているのかもしれないけれど、熱い視線、いかにもいやらしい視線を投げかけられることがある。 とても不愉快なことだけれど、海外で生活するアジア人女性としては、耐えなくてはならないことだと思う。 さすがに3年経った今は、ずいぶん慣れてはきたのだけれど、憤りを感じることはある。 いろいろ事情があるのは 理解できるけれど、そうして成り立った結婚生活は幸せなものなのだろうか?結婚ってそんなものなんだろうか? 裕福な日本で、幸せに、特に不自由もなく育った私には、理解しにくい。その状況になってみないと、何ともいえない。 でも悲しい事実だと言うことは確かなことだ。 |
|
ヨーロッパ、特にドイツは個人主義の国。個人・プライベートなことを大切にする。
日本はそれに対して、集団主義の国と言える。他人がどう思うか、他人に迷惑にならないか、
常に「他人」という視点に立って考える傾向が日本人の根本にあると思う。最近は、生活スタイル・考え方などの
欧米化の影響か、それも変って来てはいるけれど…。 ドイツ人を見ていて思うのは、常にまず 「自分」があるな、ということ。もちろん、日本とは違った形で、他人のことを思いやったり、配慮して いたりはするけれど(例:バスに乗る時に乳母車を持ってあげる、次の人のためにドアを支えていてあげる)、 根本的なことができない。前にも書いたけれど、他人に道を譲る、という考えは 彼らに欠如していると感じられる。 少し話がずれた。個人・プライベートを重要視しながら、 他人に対する興味は強い。プライベートを重視し、守るべきものとして隠すからこそ、興味 もかえって強くなるのかもしれない。 まず、ドイツで生活し始めて気が付いたことは、通りに面した 窓から、何とはなしに外を観察している人が多いということ。まぁ、老人が多いのだけれど、バスに乗っていて、 視線を感じたら、窓から観察している人と目が合ったということが何度かあった。日本では、これはあまり ないような気がするけれど、どうでしょう?不動産関係の仕事をしている人に聞いたところ、実際、 老人には大通り沿いの住居が好まれるそう。ちなみに、若い層には、騒音の関係で、大通り沿いの住居は避けられ るということ。 それに、たしか去年だったと思うけれど、「Big Brother」というテレビ番組 がドイツで話題になった+流行ったことがあった。ディレクターはオランダ人で、同種の番組はイタリア・スペイン・ アメリカなどでも放映された。正確なことは覚えていないけれど、たしか3ヶ月、10人の男女が1つのコンテナで生活し、 2週間に1回、視聴者およびコンテナの住民からノミネートされ、最も票数の多かった住民が外に出なくてはならない というもの。最後まで残った住民には、破格の懸賞金があった。この10人が生活する様子が、毎日、30分くらい にわたって、ナレーション付きで放映されていた。コンテナ内は、トイレ以外の場所、いたるところにカメラ が設置されていて、シャワーの様子なども放映された。この「Big Brother」は第3段まで製作された。 この番組は私には他人の私生活を覗いているようで、悪趣味に思えて、とても楽しんで見るものではなかったけれど、 視聴率が高かったということは、それだけドイツ人の関心も高かったということだろう。私が周りのドイツ人に意見 を聞いたところでは、ネガティブな意見が多かったが…。 |
|
ドイツ人はきれい好きだとよく言われるし、ドイツ生活の手引書などにもよく書いてある。
「窓が汚いと隣人に文句を言われる」とか「ドイツ人の家の調理道具はよく磨かれて入れ、輝いている」とか。
ドイツに生活し始めて、徐々に“本当にドイツ人はそんなにきれい好きと言えるのだろうか?”と疑問に感じるようになった。 たしかに、道を歩いてみると、家々の窓がきれいなこと、庭の手入れが行き届いていることに驚く。(例外はどこのでも あるけれど…)こちらに長く住む日本人駐在員の方からもすごい話を聞いたことがある。その方は仕事が忙しく、 気にはなっていたけれど、しばらくの間、テラスの掃除ができないでいたらしい。と、ある日、気付くと、テラスの一部 だけ掃除されている。そう、隣人は彼女の住居から目に入る部分だけを掃除したらしい…。 そこだけ見るとたしかにドイツ人は、ある意味では少し行き過ぎの感もある「清潔好き」と言える。けれども、学生など、 ドイツ人と共同生活をする人たちから聞く話は違っている。彼らのきれい好きは、自分のテリトリーに限られているらしい。 こちらでは台所・シャワールーム・トイレは共同で、各自個室を所有するというWohngemeinschaftという共同生活スタイル が浸透している。ここで彼らは、つまりドイツ人は、個室は一生懸命きれいにするけれど、共同の場所となると、まるで お構いなし、我関せず、という態度を示すらしい。当番を決めても、簡単にやる程度、ひどい場合は、まったくやらない ということもあるらしい。 私自身はドイツ人と共に生活したことがないので、ここに書いたことは、聞く話に よるところが大きいのだが、たしかに学生寮などに行くと、それはよくわかる。台所なんて、きれいに整理されているとは 言えないし、たまに使った食器が放置されていたりする。 学生がいい加減なだけなのか、自分のテリトリーに しかこだわりがないのか、そこはまだなんとも言えないが、これから学生としてこちらに来て、ドイツ人と共同生活を するという人は、ちょっと注意が必要かもしれない。 |
|
「日本人にあって、ドイツ人に欠けているもの」は何だ?と聞かれると、私は真っ先に「他人への配慮」という。
「この人たちってば、本当に…」と思うことが、日常の小さな場面でもある。最近は、慣れてきたと言っても、未だに腹立たしく
思うこともよくある。人通りの多い道で堂々と真中に立って立ち話をする。なぜちょっと端に寄れないかな〜?他人の都合は
お構いなし。言った者、騒いだ者勝ち。ちょっとはグループ全体に目を回して、みんなの都合も考えてみようよ。
日本人は気を使いすぎ、ではあるかもしれないれど、「他人に配慮」できる気持ちは美しいなと思う。 とは言っても、最近の日本も「他人に配慮する」「常識をわきまえる」ことができる人は、ずいぶん減ってきていると思う。 私のような若者(!)が言うのもなんだけれど、かなり年配の方でも、「エッ?」と思うことがある。躾る立場の年配の方でも すでにそのような傾向なのだから、新世代の子供たちには、もっと期待できない。何がそうさせてしまったのか? 私が見ていて思うのは、「自由」と「自分勝手」を勘違いしている子が多いということ。自分のやりたいことを追い求める のは、大いに結構。何でもしてみればいい。けれど、それには常に責任と苦労がつきまとう。その段階になると、「面倒くさいから 嫌だ。」「大変だから嫌だ。」と言い出す。物質に囲まれて、物に不自由したことがない世代の子には、ハングリー精神が 足りない。挙句の果てには、「何がやりたいか、わからない。」という。私の価値観のみで、他人を判断するのは間違って いる、とは知っていても、「何がやりたいのかわからない。」という言葉を発するが最近、あまりにも多すぎて、閉口して しまう。 と、話がずれてしまって、しかも説教くさくなってしまった(私もオバさん?)けれど、ドイツでも そう状況は変らない。かつて、我が家がドイツで暮らしていた頃(20年程前)は、ドイツは「躾のいい国」だった。子供にしても、 犬にしても。しかし、最近は…。道に犬の糞は落ちているし、子供は公共の場ではうるさい+走り回るし、若い子は老人に席を 譲らない。昔は、当然のようにできていたことが、現代社会では滅多に見られなくなってしまった。何が一体、原因なんだろう? Environmentの大量消費にも答えの見つからない疑問を書いたけれど、これも答えは簡単に見つからない。ゆっくり 時間をかけて自分なりの答えを見つけたい。と、題名からかなり逸れた内容になったことに気付く…。 |
|
一言で言ってしまえば、「センスがない」。ドイツと聞いて「おしゃれ」と思う人はまずいないと思うけれど…。
とにかく色合わせ、デザインそのものがなんだかセンスがない。洋服屋さんを見ても、基本的にはシンプルで、色も基本の色しかない。
バリエーションに欠ける。ドイツ人は基本的には、洋服にあまり「投資」をしない主義らしい。それよりも自宅に、庭に、
それにドイツ人が大好きなUrlaub(休暇)に、つまり実用的なものにお金をつぎ込むようだ。洋服は、だからあまり気を使わないらしい。
特に学生ではその傾向は顕著だ。たいてい、BWL(経営学)の学生はおしゃれと決まっているが、環境学の学生はいかにも… というかんじである。まあ、学問をするのに服装なんて関係ないのだけれど…。ドイツの堅実学生に比べて、日本の学生はすごい。 まず、日本人はおしゃれだけれど、学生はすごい…。いかに稀有なブランド物を持っているか、高価な物を持っているかに命をかけて いる気がする。そこまでいってしまうのは考えものだけれど、ドイツ人にももうちょっとおしゃれを楽しむ心があったらな、と思う。 私は決しておしゃれではないけれど、洋服のコンビネーションを考えるは大好きだから、持っているものでいろいろ「実験」してみる。 そんな私は、大学ではかなり目立つ方だ…。だいたい留学生の少ない大学だから、アジア人というだけで目立つのだけれど、それに加えて、 いろ〜んな服装をしているので。要は個人の価値観だから、強制はしないけれど、人に不快を与えない服装は最低限のマナーだと思う。 そんな学生に比べて、ドイツのご老人はおしゃれだ。とにかく洋服に気合が入っている。洋服だけでなく、傘や帽子まで トータルコーディネートされている!ブローチや帽子にさす羽なんかにも気を使っていて、色使いも大胆。老人になって、こうやって いろいろな色を使ったり、おしゃれを楽しめるというのは素敵だ。日本のご老人は、歳を取ると、地味な色・無難なデザインを選び がちだけれど、ドイツのご老人は歳を取るほど、ゴージャス+派手になっていく。だからか、ドイツのご老人は明るく、生き生き して見える。ご老人と一まとめにしてしまったけれど、考えてみれば、生き生きしておしゃれなのは、女性、つまりおばあさんが多い。 ドイツのご老人について書いたついでにもう1つ。ドイツのご老人夫婦は歳を取っても手を繋いで散歩していたりする。その光景は 見ていてほのぼのする。私もそんな、おしゃれで、歳を取ってもパートナーと手を繋げるような老人になりたいな〜。 |
ここで暮らし始めて1年半。いろいろなことに戸惑い、驚いた。そのことについて少し書き留めておきたい。
|
|
日本の大学、ドイツの大学を両方経験しているので、ちょっと学生について書いておきたいと思う。色々あるけれど、まず
驚いたのは、講義中よく質問することと、講義中の飲食。ドイツの学生は、どんなにつまらない(!)質問でも堂々として
しまう。例えば、GNPという言葉が出てきたとしたら、「GNPって何ですか?」と即座に質問する。日本人なら、これは略語
に違いないから、家に帰って調べよう、と考えるところだろう。なるほど!と思う質問も多いけれど、たまに私が聞いて
いても「エッ?」と思うような質問をしたりする。日本の大学では質問の高度さに関わらず、質問自体しにくい雰囲気がある。
どちらがいいのかと言えば、まあドイツ式の方がいいのかもしれないが…あんまり単純な質問が続くと、講義自体が進行
していかないから、困ったりもする。でも、やっぱりドイツの講義の方が活気があって面白い。日本の大学でゼミ生相手に、
ドイツの環境について報告したことがあった。聞いているのはわかるが、なんだか面白いのか、面白くないのかわからず、
困惑した。(高校時代、この状態を「キノコに向かって、授業しているよう」と表現した先生がいたが、まさにそんなかんじ。)
次に飲食。日本人の感覚だったら、講義中、飲食をするなんて失礼にあたるだと思うところだが、ドイツ(他のヨーロッパ
は知らない)の大学では何でもOK。生フルーツ、生にんじん(これが多い!)、パン、チョコレート何でもあり。飲み物も
ダイナミック!1リットルのボトルを持ち込んで、かわいい子でも大口で飲んでいる。今まで見た中で一番すごかったのは、
1リットルの牛乳パックを持ち込んで、90分の講義中に飲み干した女の子…。これはすごかった…。 講義中の私語はドイツでも相変わらずある。しかも、他人への配慮が欠ける分、日本よりタチが悪かったりする。声が大きく、 笑うのもダイナミック。しかも教授は、不思議に怒ったり注意したりしない。講義の理解のためには、ドイツ人の倍くらいの 集中力を要する留学生たちにとってこれは結構辛い…。しかも、教授たちの字はたいていミミズが這ったような字。ヨーロッパ人 には読めるようだけれど…いまだにこれには慣れられない…。 講義から少し離れて、講義外でドイツの学生はよく「グループ学習」をする。日本での個人学習になれてきた私には、どうも これが非効率的な気がしてならない。実際、何度か試してみたけれど、私はどうも合わないらしい…。ということで、今は お誘いがあっても、丁重にお断りしている。 あとドイツの学生は、在学期間が異様に長い。学部にもよるけれど、4年で卒業する学生はまずいない。早くて、5、6年といっ たところ。8年なんて学生も少なくはない。それはなぜなら、働きながら、大学で勉強をしている学生が多いから。この働く というのは、日本のようにアルバイトで2〜3時間と言う程度のものではなく、週に3、4回とか、社員のように働いている。 学生のうちに社会をそういった形で見ておくことはとてもいいことだと思う。まあ、学生だと、いろいろ特典(バスにただで 乗れるとか電車賃が割引になるとか)があるので、そのために大学に籍を残していることも多い。ドイツの大学は基本的に 授業料がないし。授業料が国立でも年40万円くらいかかってしまう日本では、到底、無理な話だけれど…。 |

リューネブルク大学
|
私がドイツにやってきたのは、1999年9月末。親元から離れて、初めての1人暮らし。おまけにドイツで…。 幼稚園時代をドイツで過ごしたとは言うものの、そんな時のことはもちろん覚えているはずもなく、ドイツ語も、十分と は言えなかった。家族に囲まれてにぎやかに暮らしていた状態から、まったく1人で暮らす状態に、最初は1人の時間を どうやって過ごせばいいのか、わからずいつも日本に国際電話をかけていた。知り合いはいないし、おまけに天気が悪く 日が短いので、本当に「半うつ病」なりかけたこともあった。ドイツの冬は、とにかく暗い+天気が変わりやすい。晴れ、 曇り、雹、あられ、雨。これが1日に3回繰り返されたりすることもあるほど。午後3時半には日が暮れて、真っ暗になっ てしまうし…。ドイツ人でさえ、うつ病気味になってしまったりするのだから、私にはもっと辛かった。 一見するとドイツ人は冷たいというか、怖い人が多いから、ドイツ人とどう接したらいいのだろう?と悩んで、一時期 「ドイツ人嫌い」に陥ったこともあった。ドイツで暮らし始める前は、趣味で、長期の休みを利用して、ウィーンの語学 スクールでドイツ語を学んだりしていた。スクールを通して、ヨーロッパに友達が多くいたこともあって、ドイツ人との コミュニケーションについては特に心配していなかったけれど…。 考えてみれば、語学スクールと大学では「環境」が全然違う。ドイツの大学にポツンと外国人として入っていって授業を 受けるのと、外国人ばかりの語学スクールとでは、「コミュニケーション」の取り方が当然違ってくるし、気楽さも違う。 最初のうちは、自分の話すドイツ語のスピードの遅さ、語彙のなさに失望して、ちょっと「対ドイツ人恐怖症」気味にも なっていた。今、冷静に考えれば、なんでもドイツ人と同じようにしなきゃと思って、いろいろ無理をしすぎて、自分を 追い込んでいたんだなと思えるけれど、その時は、いろいろなことが重なって、悲観的になって凹んでいた。 1年半たった今はそれなりにドイツ生活を楽しんでいる。無理をしないで、気楽に自分は自分で、生活すればいいんだ、 と考えるようになったら、日本の実家で家族と過ごす時間も、ドイツで1人で過ごす時間も楽しめるようになった。自分の 生まれた国を、外国から客観的に見る体験ができること、長期、外国で過ごせるということは幸せなこと。海外で生活する のは、やっぱり大変だけれど、日本では絶対できないような経験がたくさんできる!でも、ヨーロッパで新生活をはじめる のなら、私は絶対「春」と力説したい。春はなんだか、それだけで前向きな気持ちになれるような気がするけれど、冬は 気持ちもヨーロッパの天候のように暗〜くなってしまいがち。いつも能天気な私でさえ冬は、哲学者のように物思いにふけっ てしまうのだから…。ヨーロッパでの新生活は春スタートがおすすめ! |