安全運転の基礎 その1

よく安全運転のためにつかわれる標語で「急加速、急ブレーキ、急ハンドルを避ける」とありますが

これを僕は、別な表現を使いたいです。

「4つのタイヤを有効に使う」

車は、言うまでもなく4つのタイヤで支えられています。

しかし意外と運転中は、この4つのタイヤすべてを有効に使って走っていないものです。

まず静止状態を考えましょう。それぞれの図は、左が進行方向になります

kuruma50-50.gif (2624 バイト)  タイヤの前後には、車重(車全体の重さ)が均等にかかっています。

しかし加速中や減速中は、変わってきます。このバランスが崩れるわけです。

kuruma20-80.gif (2160 バイト) 加速中は、車重が後ろタイヤに寄りかかってしまいますから、

前タイヤは、浮きぎみになり、その分だけグリップ(路面との摩擦)が

弱くなります。(20対80と表現しましたが、これは仮定です)

もしもこの状態で、子供の飛び出しなどの

危険回避でハンドルを切っても、車の方向は、変えずらい状態です。

減速中は、この逆になります。

kuruma80-20.gif (2219 バイト) 車の車重は、前タイヤに寄りかかり、後ろタイヤは、有効に使われません。

加速時と同様に車の方向を変えづらい状態です。

最後にコーナーリング時を考えましょう。

kuruma-naname.gif (1838 バイト) 絵が下手っぴですが(笑) 車を正面から見たものです。

ハンドルを切ると、その逆方向に遠心力が働きますから外側のタイヤに

車重が寄りかかります。

この状態でも、やはり車は、不安定です。

加速時、減速時、コーナーリング中。

すべてにおいて、4つのタイヤにかかる車重は変化し続けています。

しかし、できるだけ4つのタイヤの車重を変化させないように走るのが安全な運転と言えます。

「急加速、急ブレーキ、急ハンドル」がよくないと言われるのは、タイヤへの車重の掛かり方が

より偏ったものになり、危険回避行動が取りにくくなるためです。

line_sq03.gif (312 バイト)

余談ですが、イニシャルDという漫画をご存じと思います。

あの漫画の登場人物達がつかう「荷重移動」とは、これらタイヤの車重の掛かり方の変化を指します。

主人公「藤原 琢己」の繰り出す鮮やかなドリフトの原理は、次の通りです。

コーナーに向かって、わざと急ブレーキを踏みます。するとすでに説明したとおり後ろタイヤの

グリップが失われます。

そこでタイミング良く、わざと急ハンドルを切ります。

すると強い遠心力が後ろタイヤに掛かって、スライド(タイヤの横滑り)をはじめます。

そしてアクセルとハンドルを調整しながら車の向きをコントロールしてコーナーを

超高速スピードのまま、駆け抜けるわけです。

これは、「慣性ドリフト」と呼ばれるもので、ラリーレースなどで多用される高等テクニックです。

もちろん、ぼくは、できません(笑)

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