ある日、

若大将に『さっき転びはぐった。』と言ったところ、こんな →(・・?)顔をしている。

そして、『はぐった・・・』と、ボソボソ独り言を言っている。

聞こえなかったのだと思い、『転びはぐっちゃったよ』と、言い直した。

(※のちにわかることだが、このセリフ、若大将にすれば意味不明な外国語みたいなものだったらしい。)

ここでの問題点=全て。

まず、

【はぐった】

   これは、はるちゃん地区には欠かせない、とても微妙なニュアンスの言葉である。

「何々をし損ねた。」と、言うような時に使う。

〜しようとしていたのに、ついうっかり忘れてしまったような時の言葉だ。

若大将はこの言葉が聞き取れないほど聞いたことのない、生まれて初めての言葉だったらしい。

次に、

【っちゃった・っちった】

   これは、普通に使っていた。(ハグッタもそうだが何の疑いもなく標準語だ。と意識することもなく指摘されるまで考えもしなかった。)

「〜しっちゃった」(〜しちゃった)、「〜しっちった。」若しくは「〜やっちった。」など。

これを、若大将は最初、職場の先輩の口癖だと思ったらしい。
職場の人がみんな「〜ちゃった口調」で、これはこっちの方言(普通によく使われている言葉)だ。と、気づいたのはすごくあとらしい。




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