UNIX関連

UNIX

読み方 : 「ユニックス」
1968年にアメリカAT&T社のベル研究所で開発されたOS。C言語というハードウェアに依存しない移植性の高い言語で記述され、またソースコードが比較的コンパクトであったことから、多くのプラットフォームに移植された。また学術機関やコンピュータメーカーの手によって、独自の拡張が施された多くの派生OSが開発され、現在ではUNIX風のシステム体系を持ったOSを総称的にUNIXと呼ぶことが多い。代表的なものだけでも、Sun Microsystems社のSolarisとSunOS、Hewlett Packard社のHP-UX、IBM社のAIX、SGI社(旧Silicon Graphics社)のIRIX、Santa Cruz Operations社のUnixWare、カリフォルニア大学バークリー校(UCB)のBSD(とFreeBSDなどの派生OS)、Linus Torvalds氏のLinuxなどがある。商標としてのUNIXは業界団体The Open Groupが所有しており、SPEC1170と呼ばれる技術仕様を満たしたOSのみが、正式に「UNIX」を名乗れることになっている。また、各UNIXクローンOS間の互換性を確保するため、国際標準化機構(ISO)によって、最低限備えるべき技術仕様POSIXがまとめられている。UNIXは一般に、完全なマルチタスク機能を搭載し、ネットワーク機能や安定性に優れ、セキュリティー強度が高いことで知られる。また、1台のコンピュータを複数の人間で同時に使用することを前提に設計されたマルチユーザOSであり、ネットワークを通じて端末機から作業をすることができる。UNIXは学術機関や企業の研究所などを中心に広く普及しており、データベースなどの大規模なアプリケーションソフトが豊富なことから、企業の基幹業務用のサーバとしても多く採用されている。


Linux

読み方 : 「リナックス」
1991年にフィンランドのヘルシンキ大学の大学院生Linus Torvalds氏によって開発されたUNIX互換のOS。その後フリーソフトウェアとして公開され、全世界のボランティアの開発者によって改良が重ねられた。開発当初はIntel社のx86を搭載したコンピュータでしか動かなかったが、多くのプログラマによって、Alpha、SPARC、PowerPCなど他のプラットフォームに移植された。既存のOSのコードを流用せず、0から書き起こされたため、GPLというライセンス体系に基づいて、自由に改変・再配布することができる。他のOSに比べ、低い性能のコンピュータでも軽快に動作する。ネットワーク機能やセキュリティーに優れ、また非常に安定しているという特長を持つ。いらない機能を削ぎ落とし、必要な機能だけを選んでOSを再構築することができるという点も他の多くのOSには見られない特徴である。学術機関を中心に広く普及しており、企業のインターネットサーバとしても多く採用されている。本来、「Linux」はカーネル(kernel)と呼ばれるOSの核となる部分のみを指す言葉だったが、Linuxカーネル上で動作するシステム全体を指す言葉としても用いられることが多い。Linuxは通常、コマンドやインストーラ、ユーティリティなど、システムの構築・運用に必要なソフトウェア群とともに配布され、カーネルとこれらのソフトウェアをまとめた配布パッケージをディストリビューション(distribution)という。

OS

読み方 : 「オーエス」
フルスペル : Operating System
キーボード入力や画面出力といった入出力機能やディスクやメモリの管理など、多くのアプリケーションソフトから共通して利用される基本的な機能を提供し、コンピュータシステム全体を管理するソフトウェア。「基本ソフトウェア」とも呼ばれる。ソフトウェアの開発者は、OSの提供する機能を利用することによって、開発の手間を省くことができ、アプリケーションの操作性を統一することができる。また、ハードウェアの仕様の違いはOSが吸収してくれるため、あるOS向けに開発されたソフトウェアは、基本的にはそのOSが動作するどんなコンピュータでも利用できる。企業や家庭の一般ユーザが利用するOSとして最もポピュラーなのはMicrosoft社のWindowsシリーズであり、この市場で9割以上のシェアを占める。DTP業界やマルチメディア業界では、Apple社のMac OSが広く利用されている。企業のサーバや学術機関では各社のUNIX系OSや、無償配布されているLinuxやFreeBSDなどのUNIX系のOSが使われることが多い。近年、サーバ用のOSとしてMicrosoft社のWindows NT/2000がシェアを伸ばしている。

デーモン 【daemon】

UNIX系OSにおいて、メモリに常駐して様々なサービスを提供するソフトウェア。Windows NTでは同様のソフトウェアを「サービス」と呼ぶ。ファイルシステム、メールの送受信、印刷、Webサーバなどの機能はすべてシステム内に配置されたデーモンによって行われる。

SCO

読み方 : 「エスシーオー」
フルスペル : Santa Cruz Operation
パソコン用のUNIX互換OSであるUnixWareなどで知られるアメリカのソフトウェアメーカー。

Solaris 【ソラリス

SunSoft社(Sun Microsystems社の子会社)が開発・販売しているUNIX系OS。Sun Microsystems社製のコンピュータで動作するほか、PC/AT互換機で動作するバージョンもある。同社はSolaris以前にSunOSというBSD系OSを開発していたが、SunOS 5.xからSystem V系に変更された。BSD系最後のリリースにあたるSunOS 4.1.4にはSolaris 1.1.2という名称が与えられ、System V系のSunOS 5.6にはSolaris 2.6という名称が与えられた。最近では「SunOS」はSolarisのカーネル部分を指す言葉として用いるようになってきている。

PC/AT互換機 【PC/AT compatible machine】

読み方 : 「ピーシーエーティーゴカンキ」
IBM社が1984年に発売したパソコン「PC/AT」と互換性のあるパソコンの総称。パソコン規格の業界標準として広く普及しており、Macintoshなど少数の例外を除いて、現在のパソコンのほとんどはPC/AT互換機である。世界中の様々なメーカーがこの規格に合わせたパーツを製造しているため、対応している製品が多く、価格が安いのが特徴。CPUにIntel社のx86シリーズを搭載するため、Intelベースのシステムと呼ばれることもある。OSにはMicrosoft社のMS-DOSかWindowsシリーズを用いることが圧倒的に多いが、BeOSやLinux、FreeBSDなど他のOSを動作させることもできる。