音楽の錬金術師

3話



アルフォンスは自分の耳を、兄の言葉を疑っていた。

まさか、そんな・・・

意を決して兄に問いただす。

「何を言ってるの兄さん?そんなことある訳ないじゃない。

ニコルは犯人を捕まえるためにあんなに頑張っていたんだよ!!」

「俺だってアイツを信じてやりたいさ・・。

けどアイツの機械鎧にはついていたんだぞ!!血が!血が!」

「そんなの兄さんといっしょに辺りを調べたときについたんじゃないの!」

「俺は見たんだよ。アイツの袖のなか、機械鎧の肩の辺りに血がついているのをなぁ!

辺りを調べてるだけでそんな処に血がつくかッ?!」

アルフォンスは言葉を無くした。

そんな――――――





翌日2人はすぐにニコルに血のコトを訊いた。

ニコルは暫らく口篭っていたが突然泪を流し始めた。

「そんな・・・エドワードさんは本当に僕がやったと思っているの・・?それにアルまで・・・。」

そういうとニコルは走ってどこかへ逃げてしまった。

エドとアルは追うに追えなかった。

「これで決まりだな・・。アイツじゃなきゃ逃げる必要が分からない。」

「・・うん。」

「とりあえずこの前の被害者のおっさんに話を訊きに行くか。」



2人はアトリエへと向かった。バリンは不在だったが鍵は開いていた。

2階に上がるとこの前の被害者が寝ている病室がすぐにあった。

意識は回復しているようだった。

アルは問い尋ねた。

「あのぅ・・この前犯人に襲われたときに犯人の顔とかは見えましたか?」

男は少し苦しそうに答えた。

「顔は・・・よく見えなかった・・が・・

髪は通り・・・魔とは思えない・・・・ほど透き通った青い色。

瞳も・・・とても奇麗な緑色だった。」

アルフォンスは動揺を隠せなかった。

青い髪に緑の瞳・・・?そんな珍しい髪と瞳の色をしたのはニコルしかいない。

エドは弟を慰める様に言った。

「・・しかたないけど、もうアイツを捕まえるしかない。

これ以上犠牲者が増える前に・・。」

「うん・・・。」

2人は男に礼をいい、病室を去っ・・・・!

1回のロビーに誰かいる・・・!

ニコルだッ!!!

エドは飛び掛ろうとしたがアルに抑えられた。

「兄さんストップ!ストップ!」

「いてーな、なんだよっ?」

エドはアルに止められてぶつけてしまった鼻をさすりながら訊いた。

「ニコルは『何か』を探してるみたいだよ。」

「『何か』?」

行く分も経たない内にニコルはスイッチの様なものを押した。

アトリエの端にある鉄釜が音を経てて動いた。

「バリンさんはあの鉄釜は何年も使ってないって言ってたよな?」

「うん。じゃあもしかして・・!」

「あぁそういうことらしいな。あのおっさんも一枚噛んでるとみた。」

2人は鉄釜の近くに寄った。

下は階段になっていた。

薄暗い・・が所々灯りがついているのが見える。

「行こう兄さん。」

「あぁ。」

2人は暗闇に降りていった。







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