love letter 7
ある日、3月に別れた彼女から
メールがあった。
内容は
「戻りたい」
虫の良すぎる話なのかもしれない。
しかし、心の支えを失っていた俺にとって
それはこう判断させるのに十分な言葉だった。
「Mikiはもういない。
なら、Miki以外の女性を求めるしかない」
俺は、彼女ともう一度付き合うことを決めた。
心の中のMikiへの想いを押し殺して。
Mikiへの想いをすべて隠して。
Mikiは彼氏とうまくいっているようだった。
いつもいつも出てくる言葉は
「うちの彼氏が〜」
週一回の授業中、何度も聞いたその言葉。
つらかった。逃げだしたかった。
俺はなぜこの子を教えている…?
そう思わずにはいられなかった。
もちろん答えはわかっていたはずなのに。
つながっていたかったから。
少しでもMikiとつながっていたかったから。
ふとしたときに出てくる思い出。
Mikiが中3のときに俺に伝えた言葉。
ある教科書にバイオリニストの話が載っていた。
その中で、少女がそのバイオリニストに伝えた言葉。
その教科書によれば
それは「three beautiful words」。
I
love
you.
…一年たって次の年の中3を教えているとき…
再びその言葉が俺の前にあらわれた。
一年前にMikiが伝えた言葉。
自分の気持ちだと言って伝えた言葉。
それを見て授業中に泣きかけた。
でも、必死に隠した。
隣にいるMikiにはわからないように。
Mikiの笑顔を曇らせないように。
俺に何があっても…
Mikiだけは…悲しませない…
悲しませたくない…
そんな中…時間だけが過ぎていった。
二人にとって…別々の時間が。