love letter 8
Mikiと逢う時間は確実に減っていった。
かろうじてつながる時間。
週一回の英語の時間。
Mikiは彼のことしか見ていない。
その事実が俺に深く突き刺さる。
忘れろ。忘れるんだ。
そう自分に言い聞かせる。
俺は彼女とはうまくいっていたようだ。
…俺は相変わらず最低だった。
彼女を抱きながらMikiを見ていた。
忘れられるわけがない…
…でも忘れるしか道はない…
それから
二人で暮らすことになった。
彼女の両親にも会った。
挨拶もして…結婚の話も出た。
彼女から婚約者になった。
普通の二人なら、これを喜ぶのだろう。
俺も表面上は喜んでいたのだろう。
でも俺は心のどこかでまだMikiを求めていた。
それが、来ることはない未来だとしても。
二人の生活はうまくいっているように思えた。
「俺はこいつと結婚するんだ」
そんなことを漠然と考え出した。
…考えたはずだった…
でも…未だに時は動いていた。
きっと誰も気がついていなかった。
すべての裏でひっそりと
でも確実に
時は動いていた。
…そして…
また、夏がやってきた。
Mikiと出会った季節。
俺たちの…始まりの季節。