love letter 9
「先生、〇〇のショップってこの辺だとどこにある?」
(〇〇=俺が好きなブランドの女の子向けのもの)
ある日、突然メールが来た。
…確か…
必死に思い出す。
「新宿かな…よく覚えてないけど」
「そっかぁ…そこのスカートが可愛いんだよねぇ…」
「そうなんだ?」
「…ねぇ…欲しいなぁ。買って?」
…何が起こっているのか俺にはわからなかった。
「いや、無理だろ。
それにスカートなら
俺が買ってきてあげることできないだろ?」
「…なんで?」
「だって、サイズとかあるし…
試着とかしないと…」
「…そっかぁ…」
残念そうなMiki。
ふと、俺はこう言った。
「まぁ、もし、二人で出かけることでもあったら
そのときにでも買ってあげるよ」
俺は全く意識していなかった。
それが再開を告げる合図だということを。
二人で出かけることなんてありえないと思っていた。
だからこそ…そう言ったんだ。
でも…Mikiは違った。
「本当?
なら予定あわせてみてもいい?
わ〜い☆先生とお出かけ☆」
…
…
何が起こっている?
俺はMikiを忘れなければならないんじゃないのか?
…自分自身、状況を把握できないまま
予定が決まった。
最初は9月。
でもそれはMikiの予定が合わずに流れた。
また少しして「お出かけ」の話が出た。
そして、11月。
待ち合わせは11時。
場所は駅のホームの一番前。
…再び始まる、繰り返される?
いや、あのころは
お互いが…まだ幼く…
今とは違った。
そして
変わらずに…ひっそりと…
動いていた時を
俺は知ることになる。