AM8:00〜be overcome with sorrow〜悲哀

 

 

「・・・望ちゃん?」

「ん・・ああ・・どうした普賢?」

眠そうな目をこすりながら答える。

「明日、遠くへ行っちゃうって本当?

ねえ、どこも行かないとねえ・・・?ね?」

「・・・。誰に聞いたのだ?・・でも・・・しかたがな・・・」

「だってだって、約束は??うそなの?」

普賢を、哀れに・・そして愛しく想いかみをなでながらいった。

「ちょっとしないといけないことがあるのだ。」

「・・・。」

「人間に要らない人はいないだろう?

それは、みんなスルベキモノを持って生まれてくるからなのだ。・・・わしにも、そしておまえにも・・・だから・・・」

普賢はちょっと迷いながら、

目をそらしいった。

「帰って・・・来る・・よね・・?」

「・・・・。わしを信じてくれるのだな・?」

太公望はほほえんだ。

そのとき、普賢の目から

大粒の泪が零れ落ちた。

泣きじゃくって、泣きじゃくって・・・

どれくらいの時間が経ったのだろう・・・

太公望は普賢が泣き止むまで

ずっとそばにいた・・・・

 

 

 

by裕緋