有名な寺院めぐり
大清真寺
西安には現在いくつものイスラム教寺院があり,最大規模のものとしては化覚巷(巷とは日本でいう横町のこと)
の西安大清真寺があげられる。この大清真寺は大学習巷の清真寺とともに西安では最初のイスラム教寺院で,両者は同等の地位にあり、
また東大寺と西大寺と呼ばれている。
化覚巷清真大寺は東に向かって建てられ,南北の幅は50メートル、東西の長さは250メートル、面積は1250平方メートルと
その規模は大きいものの,合理的に配置され,各種建築の並びは整っており,東から西へと4つの中庭があり,この寺院は市内では
保存状態の良い明代建築である。
寺院の大門内では高さ9メートルの木造の鳥居が壮観で,清の康熙帝の時に刻まれた『勅賜礼拝碑』の5文字がある。
二つ目の鳥居には石の鳥居が立ち,『天監在滋』という文字が刻まれ,その下に明代万暦年間に建てられた『勅賜重修清真寺碑』
と清の乾隆年間の『勅修清真寺碑』があり、両者の裏には宋の書道家米帝と明の書道家董其昌の筆跡が見られる。三つ目の中庭の通路にある勅修殿の両側には明代の
『長安礼拝寺無相記碑』と清の雍正年間にこの寺院の住職がアラビア文字で書いた『月碑』があり、いずれもイスラム教の
推算方式が記してある。省心楼はこの寺院最高の二階建ての三重屋根を持つ八角形の上部のとがった建築で,ここに信者を集めて礼拝するという。
四つ目の中庭には『一真亭』という亭があり,その外形は翼を広げた鳳凰に似ていることから『鳳凰亭』とも呼ばれている。
寺院内にはまた相房(主な家屋の両脇に向かい合った家屋)及びその他多くの建築があって,配置は整っており,優雅な環境を持つ。
礼拝大殿は前廊、礼拝殿と後殿からなり、千人を収容でき,中国のイスラム教寺院建築の彩色画に見られる独自の風格を持ち,
建築芸術での珍品といえよう。
化覚巷清真大寺は大きな文化的影響と貴重な文物的価値を持つことから、多くの内外のイスラム教信者と観光客を引きつけ,ここは著名な宗教聖地
であり観光地ともなっている。