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・『リュックサックの悲劇』 すもも、4歳のことだった。(確か・・・5歳だったかな?) 「そんな子はうちの子じゃありません!出て行きなさい!!」 穏やかな休日の夕方だった。 突然の母の怒りに訳も分からずにとまどう、すもも。 (どうしよう。なにもしたおぼえはないけど、おかあさんがおこってる。 しかも・・・でていけって。) 4歳のすももは、ただならぬ気配を感じ取り、泣きながら足りない頭で考えた。 (なんだかわからないけど、とにかくでていかなくっちゃならないんだ・・・。 とりあえず、おきにいりのりゅくさっくにミーちゃん(猫の縫い包み)とリカちゃんとおともだちのハルミちゃんと・・・えっと、えっと、あとぴんくのおりぼんと・・・) ゴソゴソゴソ・・・・ (できた。) (でも、どうしよう。どこにいけばいいのかわからないよ。 とりあえず、おへやのすみでじっとしてよう。) 「・・・・・・・・」 (←ひたすら我慢している) 「うわ〜〜〜ん!!お〜か〜あ〜さ〜ん〜ご〜め〜ん〜な〜さ〜い〜!」 (なんであたしがあやまんなくちゃならないのかな・・・・ よくわかんないけど、かなしいよぉ。)
成人してから聞いた話ですが、私が訳が分からないのも当然なことで、 怒られるとリュックサックにお気に入りのおもちゃをギュウギュウにつめて どこに行くでもなく部屋の隅にうずくまる私の姿がかわいいかったので 両親がおもしろがって何度もわざとやっていたんだそうです。 子供にとっては、たまらなく不安で怖かったのに、ヒドイ親です。
・『よ〜い、ドン!の悲劇』 我が家の甥っこ、太郎くん(仮名)の話である。 「よ〜い、ドン!!」 太郎くん3歳はおもむろに走り出す。 なぜだか知らないが「よ〜い、ドン!」と言われたら、走らなくてはいけないと思っている。 だから、自分がどんな状況に置かれていようとも「よ〜い、ドン!」と言われると必ず走り出す。 その日は機嫌が悪いのか、太郎くんはわんわんと泣いていた。 「よ〜い、ドン!!」 「うわ〜ん!うわ〜ん!うわ〜ん!」 タッタッタッタッ・・・・・ 泣いていても走り出す。 泣きながら走り続ける。 これが結構かわいいのである。 笑いながら見ている兄夫婦を見ながら、私はリュックサックの悲劇を思い出していた。
・『お母さんは正義の味方の悲劇』 会社の先輩Oさんは、当時4歳(3歳だったかなぁ?)の女の子の母でした。 彼女の長女「花ちゃん(仮名)」は、とても怖がりな子供でした。 ある日の事、親子2人で家の中でかくれんぼ中、O先輩は花ちゃんのいる部屋の扉を押さえてしまいます。 10数え終わった花ちゃんはママを探しに行こうと扉に手を掛けます。 が、しかし・・・ 開かない。 押しても引いても開かない、どんなに頑張っても開かない。 当然怖くなります。 「ふえ〜ん、マ〜マ〜、ど〜こ〜、ふえ〜〜〜ん。」 それでも先輩は扉を押さえたままです。 この時の先輩の顔を想像すると身震いが起こります。 花ちゃんは小さな手で扉をたたき続けています。 「ふえ〜ん、マ〜マ〜。」 O先輩は頃合いを見て押さえていた手を放し、さも今助けに来たかのような顔をして部屋に飛び込みます。 「どうしたの花?大丈夫??ママが助けに来たよ!!」 「ふえ〜ん、ママ〜、こわかった〜。」 「よしよ〜し、もうね、ママが来たから怖くないのよ〜♪」 「マ〜マ〜〜。」 思うつぼである。。。。 こうしてO先輩は旦那さんよりも自分の点数を上げているらしい・・・・。 しかも、自分の立場が悪くなるとこの手をよく使うらしい。 本当にヒドイ話である。 |

