イスカリオテのユダは、僅かばかりの銀貨が欲しかった訳では無く、 ましてやイエスの事が憎かった訳でも無かった。 ユダはイエスを愛していたのだ。 イエスは万人から愛されるユダヤの王、 しかし自分はイエスの使徒の一人であるが、 同時に彼の奇跡を信じる大衆の一人でもある。 ユダは自分とイエスとの間に隔たりを感じていた。 そしてその隔たりは、ユダの愛情を大きく歪めてしまい、 屈折した愛はやがて殺意に変わったに違いない。 一方イエスは、ユダの気持ちに気付いていた。 そしてイエスもユダを愛していた。 だから敢えてユダの策にはまり、死を以ってユダの愛に応えたのだ。 イエスはゴルゴダの丘で最後を迎えた。 磔にされたイエスは槍で横腹を肋骨の下から抉られ、 肩口にかけ貫かれて絶命したという。 イエスを介錯したのは盲目の兵士ロンギヌス。 イエスを貫いたロンギヌスの槍からイエスの血液が滴り ロンギヌスの目に落ちると、たちまちにして彼の目に光が戻ったという。 僕は、死ぬことによって愛する者に応え、 死してなお人に恩恵をもたらすイエスのような人でありたいと思う。 しかし実際は、屈折した形でしか愛情を表現できず、 その代償すら受け取ることが出来ないユダのような人間です。 オナニーした後ってこんなことを考えるよね。 |