12/3/04 18:15〜 13列37番@新国立劇場
| ラヴィニア |
大竹 しのぶ |
| クリスティン |
三田 和代 |
| オリン |
堺 雅人 |
| アダム |
吉田 鋼太郎 |
| エズラ |
津嘉山 正種 |
| ピーター |
中村 啓士 |
| ヘイゼル |
西尾 まり |
| セス |
池田 直樹 |
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ギリシャ悲劇が元となっている作品で、ある一家の愛憎の物語だった。母クリスティン、父エズラ、娘ラヴィニア、息子オリン、この4人を軸に繰り広げられる人間同士の血なまぐさい愛憎劇。とにかくぞっとした。
大竹しのぶさんのラヴィニアにはとにかくすごい、の一言。圧倒された。若い娘が、舞台が進むにしたがってどんどん嫌っていた母そっくりの顔に変わっていく。母役の三田和代さんとの対決(?)もとにかくすごい迫力だった。狂人そのものだった。
話が複雑で絡み合っていて、登場人物も少なく、舞台装置もほとんど変わらない。全てが役者さんの台詞によってのみ話が進行していく。とにかくものすごい台詞量だった。最初、舞台が始まって数分間は話が全く見えないような状態。観客も集中力が求められて、正直かなり疲れた。そしてとにかく長い。18:15に始まり、途中20分の休憩、そして10分の休憩をはさみ、舞台が終了したのは22:00だった。約4時間。話がどんどん進んでいくので飽きる事はなかったけど、でも疲れた。3時間くらいが限界かもしれない。でもこれだけの大作を、逆に台詞だけで観客を惹き付けた役者さんたちには敬服。特に大竹しのぶさんは最初っから最後まででずっぱり。あっぱれ、でした。彼女の顔の表情や声のトーンを聞くだけでも十分価値がある気がする。
三田さんの凛とした存在はほんとに美人妻の雰囲気を醸し出していたし、堺さんの気が狂ったマザコンぶりは観客席からも身震いしてしまうほど気味が悪かった。歩き方も狂人そのものですごかった。物語の途中途中に登場してくるセス役の池田さんもとてもいい味を出していて、このマノン家一家の宿命を全て見透かしているような表情が印象的だった。
劇場がとても綺麗で、1列づつ段差がついていたので比較的後ろでもとても見やすいのではないかと思った。幸いにも私たちは前から13列という肉眼で役者の表情が見れるくらいのいい席だった。しかもセンターだったし。あと年齢層がとても高く思えたのと、サラリーマン姿の男性が多いのにとても驚いた。今までどこにいっても女性の方が圧倒的に多いような気がしていたのに、今日は男性が非常に多かった。和装のおばあちゃんグループが前にいて、高齢な方なのに、オシャレをしてお友達と舞台を見に来ている、というのがとてもほほえましく感じた。
とりとめもなくなんのまとまりもない感想文になってしまいましたが、舞台そのものがあまりにも深すぎて、これが精一杯の感想。
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