| ロボピッチャー 「ゆーきゃんwith his best friends 幻のレコ発」 |
2006/2/24 |
京都 磔磔 |
なぜ「幻のレコ発」かといえば、出るはずだったゆーきゃんのアルバムが発売延期になったから、
らしい。でも他人事だからかもしれませんが、なんか素敵な響きです、「幻のレコ発」・・・
なんかガッカリとか残念とかいう感じがしない、美しい響き。
磔磔はいつ来てもすごく落ち着く。でも私が来た時はいつも人がいっぱい。
この日も気がつけば客席はぎっしりいっぱいで、ステージに上がるメンバーさんが苦労するほど。
不快ではないザワザワ感に心がときめく、演奏前の瞬間もとても好きです。
|
1.ループ
加藤さんがあおる。空気が熱を帯びていく。そしてまた演奏は盛り上がっていく。
そんなループ。
なんだかライブのはじまりにふさわしい曲といえばコレ、な気がします。
2.ロボピッチャー
加藤さんがうねる。
そんな光景、心の隅っこに「やっぱりこれがロボピッチャーなんだよね」と
ちょっと気恥ずかしいようなくすぐったい気持ちが生まれたのもつかのま、
みんなと一緒にそのうねりに呑み込まれていくのです。
ためらいが消えて強い喜びにかわる…これが恋ですか?(笑)
演奏が終わり、
「ぁーかっこいいなあ!」
と、加藤さん。
…え?あ、はい……え?(そんな空気)
「ロボピッチャーがですよ!」
あっもちろんです!わたしもそう思ってましたよ!ほんとうです。
しかしこれだけ素晴らしくまとまったバンドなのに、
(MCのときだけ)ときどきメンバーさん感の意思の疎通が食い違うみたいで
傍から見ておるとドキドキして胸キュンです。
3.キャンディー
加藤さんのブログを読んじゃったので、
この曲を聴くと微妙に恥ずかしくなっちゃうのは私だけではないと信じたい(笑)
そしてなんか加藤さんの動きがエロスチックな気がしてしまう。助けてください。
今年京都で初めてのライブになる、ということで、
「あけましておめでとうございます」
「おめでとうございます」
私もたまたま見てしまったんですが、客席前列の方々が
ぺこりぺこりと丁寧にお辞儀を返されたもので、メンバーさんがだいぶ受けておられました。
「なんて礼儀正しいコール&レスポンス!」
うんまさに、ただしいニッポン的風景ですね。
4.幸せの意味
「あまりライブではやらない曲をやります」
といわれてはじまったけど、ちっとも「ひさしぶり」って気がしないあたたかい歌。
1番のサビの直前、加藤さんと有田さんがふっと視線を交わして
にこっと目配せするのを見ました。(と書くとちょっとあやしげだ)
すごくやさしい瞬間だなっておもって、幸せな気持ちになりました。
そうして紡ぎだされたコーラスが、心地よいリズムを運んでくれました。
ずっとこのリズムが続いてもいいくらい。
メンバーさん各自がそれぞれの楽器を操ることに夢中であるように見えて、
ほんとは見えないケーブルがいくつも張り巡らされていて、繋がっていて、
電流が通っているような一体感を感じさせてくれるのがロボピッチャーです。
何度も何度も訪れたそんな小さな一瞬に、つよくそう感じた夜でした。
5.たった2つの冴えたやり方
「たったひとつの冴えたやり方で」
1番では1本。2番で2本。うたいながら加藤さんが軽くかかげる指先が、
ひとつ、ふたつ、という小さな数値のはかなさと強さをあらわしているかのようでした。
ロボピッチャーは、気難しいようでいて、とても純粋だとおもうのです。
そしてときどきその純粋な世界に、ふわっと私を導いてくれます。
6.夕暮れ時を待ちながら
加藤さんの顔から汗が滴っているのと同じように、
ステージの上からほとばしってくるものを感じました。
それはやってきたときと同じ勢いで私たちを引き込んで行きました。
目には見えないケーブルはきっと活きていて、
どんどんと数を増やしながら客席のほうにも延びてきていたのに違いない。
|
ライブ中、こんな言葉がありました。
「京都はほっとする。京都のライブはナチュラルに入れる」
「なにをやってもカッコイイと思われるだろ、みたいな」
ええと、うしろのセリフは楽しく聞き流すとして(笑)。
たしかに京都のライブにはなんともいえないあたたかさがあります。
同じような盛り上がりでも、東京では歓待ムードと同時に待ち構えている感を感じたので。
比べるとやはり京都のライブには見る側にも余裕(=おおらかさ)があるのだと思われます。
ただそれはまさに「入れる」というだけであって、最初だけなのであって、
ライブが始まってしまえば歌も、演奏も、さじ加減無しなのはいつもどこでも同じなのです。
しいていえばMCの空気がちょっと違う気がしますけど。
京都のほうがよりユルイと思うのですよなー。
ふふふ、いろいろ見比べられて楽しいです。
そして今年、ロボピッチャーは今までの1.2倍がんばります!との嬉しいおしらせ。
「今までもがんばってたんですよ!既にいっぱいいっぱいなのにさらに2割もがんばろうという!」
うん、わかります、そのがんばりは確実に伝わっています。
だから、嬉しいと同時にちょっと怖くもあります。
さらにがんばられたら、もっともっと昇って行ったら、
私には見えないところへ行っちゃうのじゃないだろうかという、ささやかな不安。
でも、そんなのは獲らぬタヌキの皮算用っていうので(笑)。
いまは、いま聴けるロボピッチャーの素晴らしい音楽を聴けるということがただ幸せ。
そうして幸せをかかえて磔磔の外に出ると、
そこはまるですっかり寝静まっているかのような、シンとした京の町でした。
やっぱり、京都っていいなと、ジンワリ。
|