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  おすすめ本

私が今までに読んだ本の中から特に気に入っているものを紹介します。

●今を生きる N・H・クラインバウム 白石朗訳
●山月記 中島敦
●人間失格 太宰治


今を生きる N・H・クラインバウム 白石朗訳
「おお船長よ! わが船長よ!」
トッドが大声で叫んだ。ノーマンが彼のほうに顔をふり向ける。生徒の全員も、トッドのほうを注視していた。トッドは机に片足をかけて、ひと思いにその上に立ち上がると、あふれる涙をこらえながら、キーティングに顔を向けた。
「すわるんだ!」ノーランはまたトッドに近づいてくる。
校長がトッドめがけて通路を歩いているそのとき、教室の反対側にいたノックスが、おなじようにキーティングの名前を大声で叫んで、机のうえに飛び上がった。ノーランはあわてて、ノックスのほうに顔を向けた。続いてミークスも、勇気をふるい起こして机のうえに立ち上がった。ピッツもそれにならう。やがて、ひとりふたりと、さらには何人もいっしょに、教室にいたほかの生徒も机のうえにたって、キーティングに無言の敬礼をささげた。
ノーランは、生徒たちを掌握しようという試みをすでに放棄していた。彼はじっと立ちすくみ、この前任の国語教師に対する生徒たちの圧倒的なまでの賞賛ぶりに、ただただ驚いて、目を見ひらくばかりだった。

映画にもなったこの本はやっぱりこのシーン。ここを読むために読み直すようなものですね。


山月記 中島敦
己の珠に非ざることを惧れるが故に、敢えて刻苦して磨こうともせず、又、己の珠なるべきを半ば信ずるが故に、碌々として瓦に伍することも出来なかった。
もはや虎と成り果てた李徴が、かつての親友袁さん(さんは「にんべん」に参)に虎になった理由を告げるシーン。
物語の中では虎になった理由はこの羞恥心ということになっていますが、別に鬼才とまで言われた李徴でなくてもこういった気持ちは誰でも持っているものだと思います。


人間失格 太宰治
「世間というのは、君じゃないか」
という言葉が、舌の先から出かかって、堀木を怒らせるのがイヤで、ひっこめました。
(それは世間がゆるさない)
(世間じゃない。あなたが、ゆるさないのでしょう?)
(そんな事をすると、世間からひどいめに遭うぞ)
(世間じゃない。あなたでしょう?)
(いまに世間から葬られる)
(世間じゃない。葬るのは、あなたでしょう?)
汝は、汝個人のおそろしさ、怪奇、悪辣、古狸性、妖婆性を知れ!

初めて読んだときは圧倒されました。いまでこそ作者のテクニックだとわかるようにはなりましたが、私の一番好きな本の一つです。

 

Goolden Ring is written by Keemun.