だいすきな詩





そんなにもあなたはレモンを待ってゐた
かなしく白くあかるい死の床で
わたしの手からとった一つのレモンを
あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ
トパアズいろの香気が立つ
その数滴の天のものなるレモンの汁は
ぱつとあなたの意識を正常にした
あなたの青く澄んだ眼がかすかに笑ふ
わたしの手を握るあなたの力の健康さよ
あなたの咽喉に嵐はあるが
かういふ命の瀬戸ぎはに
智恵子はもとの智恵子となり
生涯の愛を一瞬にかたむけた
それからひと時
昔山巓でしたやうな深呼吸を一つして
あなたの機関はそれなり止まった
写真の前に挿した桜の花かげに
すずしく光るレモンを今日も置かう




 
Vivre c'est aimer
Aimer c'est comprendre
Comprendre c'est partager
Partager c'est donner
Donner c'est aimer
Aimer c'est vivre



生きることは愛すること
愛することは理解すること
理解することは分かち合うこと
分かち合うことは与えること
与えることは愛すること
愛することは生きること

忘れもの         高田敏子

入道雲にのって 夏休みはいってしまった
『サヨナラ』のかわりに 素晴らしい夕立をふりまいて

けさ 空はまっさお
木々の葉の一枚一枚が あたらしい光とあいさつをかわしている

だがキミ! 夏休みよ
もう一度 もどってこないかな
忘れものをとりにさ

迷い子のセミ さびしそうな麦わら帽子
それから ぼくの耳にくっついて離れない波の音


この詩ねぇ、小学校の時に受験勉強してる時出てきたんよねぇ。
なんか小学生ながらに、ものすごく子供の気持ちをとらえてるなぁ…と感じたんよ。
だから、小学生の時からすごくすきやねんよなぁ。




 
『自分の感受性くらい』   茨木のりこ

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ



この詩は、大学受験の時に毎日いらいらしててどうしたらいいか悩んでる時に
塾の先生が手紙に書いてくれた詩です。
なんか全ての言葉が自分にあてはまってる気がしたです。
今その時の塾の先生は教師になってます。
きっといい先生になってるって信じてます。
あの時はいろいろとありがとう。
今でもこの詩は私にとって自分を省みる大切なものです。




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