3.『サヨナラ、』 廣瀬裕子 PHP研究所
退職のその日、つい1ヶ月前まで付き合っていた後輩の女の子から
プレゼントとしてもらいました。
退職、それは組織から抜けるだけじゃなく、そこで関わっている人たち全てとの別れ。
不平不満はおおけれど、お世話になった人、共に語り合った友人、慕ってくれる後輩、
そういう人たちとも決別しなければなりませんでした。
家に帰って捲ってみたこの本の中には、普段気付かなかった気持ち、気付いていても
言葉に出来なかった気持ち、痛みをこらえて前向きに、でもゆっくりと進んでいく
健気な気持ちが綴られていました。
いろいろな事情があって別れてしまったその後輩の女の子。その子のことを考えて
この本を読んでいたら、胸がきゅっとするような思いに駆られました。
別れという変えようのない事実をちゃんと受け止め、思い出としてしっかりと心に刻み、
自分の道をちゃんと歩き始めている・・・。こういったことを経験して、
人はステキになっていくんだな、と思います。
そして僕自身も、いろいろなわだかまりから、すっと開放されたような気がしました。
当たり前のことなんだけど、「別れ」のときの気持ちって、言葉にして読んでみると
こんなにも切ないものなんだな、と正直改めて思いました。でも、それだけじゃない、
次へと進むための元気も、心の栄養剤も、この本の中にはたくさん詰まっています。
「サヨナラ、」は、自分を今以上に素敵にしてくれる、誰にでも平等に訪れる
魔法のようなものなのかもしれませんね。