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教会憲章
第3章 教会の聖職位階制度、特に司教職について
37【信徒と聖職位階との関係】
信徒は、すべてのキリスト信者と同様に、聖職にある牧者から教会の種々の霊的善、
特にかみのことばと秘跡の助けを豊かに受ける権利を持っている(注 117)。そして
自分の必要と望みを、神の子らとキリストにおける兄弟にふさわしい自由と信頼を持
って牧者に表明すべきである。信徒はその知識、才能、見識に応じて、教会の利害に
関する事がらについて自分の意見を発表する権利、さらに、ときにはそうする義務を
持っている(注 118)。このような場合には教会がそのために制定した機関を通して
行なうべきであって、常に真実と勇気と賢慮をもって、聖なる職務のためにキリスト
の代理をつとめている人々に対する尊敬と愛のうちに行なわなければならない。
信徒はすべてのキリスト信者と同様に、キリストの代理者である聖なる牧者たちが、
教会において教師ならびに統治者として定めることを、キリスト教的従順をもってす
すんで受け入れなければならない。それは、死に至までの従順をもってすべての人に
神の子らの持つ自由の幸福な道を開いたキリストの模範に従うべきだからである。
また、われわれの霊魂のために常に心を配っている長上たちが、嘆きではなく喜びを
もってその責任を果たす者として努めることができるよう(ヘブラ13・17参照)、かれ
らのために神に祈ることを忘れてはならない。
聖なる牧者は、教会における信徒の地位と責任を認め、またこれを向上させなければ
ならない。信徒の賢明な助言をこころよく受け入れ、教会の奉仕のために信頼をもっ
てかれらに任務をゆだね、行動の自由と余地をかれらに残し、さらに、かれらが自発
的に仕事に着手するよう激励しなければならない。また信徒から提案された創意、要
求、希望を、キリストにおける慈父としての愛をもって慎重に考慮しなければならな
い(注119)。なお、牧者は地上の国においてすべての者が持つ正しい自由を、敬意を
もって認めなければならない。
信徒と牧者との間のこの親しい交わりから、教会のために多くの善を期待しなければ
ならない。事実、こうして信徒のなかに責任感が強められ、熱意が育成され、信徒の
力が牧者の働きに容易に結び合わされるようになる。他方、牧者は信徒の経験に助け
られて、宗教上の事がらにおいても世俗的な事がらにおいても、より正確に、より適
切に判断することができるようになる。このようにして全教会はそのすべての成員に
よって強められ、世の生命のために自分の使命のために自分の使命をより効果的に果
たすことができるのである。
117:『教会法典』第682条
118:ピウス12世、演説 De quelle consolation、上掲(注2)箇所、p.789:「決定的な戦闘において、
最前線が最上の指導権を握っていることもある」;演説、L'importance de presse catholique
(1950年2月17日);AAS42(1950),p.256参照。
119:1 テサロケニア 5・19;1 ヨハネ4・1参照。
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