essay







長い間・・・そう数年間も土の中でじっとしている。
そして地上に出たと思ったら2週間だけ。
一度、蝉に聞いてみたい。
2週間は長いのか短いのか。
2週間って人間が勝手に定めた長さだから。

蝉の心拍数は異常な速さだと聞いた。
それは2週間だけの生命・運命を
精一杯生きるためにさずかったのかも。






日本特有の気候で梅雨という時期がある。
毎年、この時期は身体も気持ちも湿り気味になって
自分自身が梅雨になるような気がする。

でも今年は気候的に梅雨明け宣言が出されても
自分の梅雨明けはこない。
きっと夏が終わる頃に梅雨明けできるだろう。



Rainbow


暖かくて柔かい陽射しの中で新緑の薫りにつつまれていた。
向日葵のように太陽に向かって顔をさしだし目を閉じていた。
何かに呼ばれた気がしてそっと目を開けるとそこに虹があった。

虹というものを初めて見た時から
その形は必ず弧を描いているものだと思ってきた。
世の中の大半の人もそう思っているだろう。
でもその虹だけは特別だった。
大空に一直線に伸びる虹だった。

何かに呼ばれた気がしたのはその虹が自分を見てと囁いたのかもしれない。
同じ時間にこの地球上に虹はいくつもあるだろう。
その無数の虹の中であの虹だけは囁きをして
七色の輝きを見させてくれた気がした。


そして虹に向かってありがとうと囁き返してひとつだけお願いをした。
次は素敵なあの人といる時に姿を見せてと。







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