おれさまコラム:いい人とお人よし

 世の中にはいい人というのがごくたまにいる。たいていは変わり者か、自己陶酔の塊なんだろうが、ほんとにたまーにいい人がいるから世の中おもしろい。たとえば満足死の疋田先生。82歳で現役医師ってのが結構怖いが、地域医療と尊厳死の先駆者であり実践者としては超一流のいい人だとおもう。満足死宣言書、書いちゃおうかとおもったもの。やっぱ最後はびしっと酒飲みたいしね。

 かとおもえばお人よし、というか、のんびりした人たちもいる。この国のえらい人たちだ。金銭感覚が崩れてる、というか、モラルって言葉を知らないというか、自分が引退して天下ることしか考えていないというか。

 道路公団総裁が辞める辞めないで騒がしいが、そんなことよりも借金が40兆円あるんだそうな。そんな大金を貸してくれる銀行もすごいが、その金がばかでかい橋と穴ぼこになったのかと思うと泣けてくる。(いや、アクアラインの総工費はわずか1 兆5千万円だそうな。じゃぁ、あとなんだろう?)一応通行料を取っている以上、営業的には黒字らしいが、さらなる道路建設のための追加借金とすでにある借金の利払いでまた赤字転落...と、教科書どおりの悪循環だそうな。そりゃー、隠蔽もした かろう、粉飾決済もしたかろう。それに人間は金額が一定を越えと感覚がショートするらしい。あるサイトで「100兆円あったら24時間でなにをしますか?」というアンケートがあったが、「点1億で麻雀」とか、「万券を1枚づつやぶく」など、建 設的とか夢があるといったのとは程遠い回答ばかりだった。トホホ。

 この借金に比べればまだまだかわいい額に思えてしまうが、お人よしだなー、と思うのが対中国ODAだ。累積でおよそ3兆円。近未来の超大国にたいして開発援助とはこれいかに。当然ながら大中華帝国は小生意気な小国・日本にたいして感謝などするわけもなく、そもそも援助を受けていることさえ市民には伝えていない。ちなみにあのハンの国でさえ日本からの円借款は1990年に、無償援助に至っては1979年に終了している。

 たしかに統計上中国はまだまだ貧しい国、という分類になっている。そりゃそうだ。まだまだ農村部で市場経済が浸透しきっていないようなところもあるだろう。が、しかしである。上海・大連など沿岸域や北京のビル郡を見て、まだ援助が必要だなどとおかしくはないか?それに夢の有人宇宙飛行もいとも簡単にやってのけた。(ちなみに費用は130億程度だったといわれている)まさか援助が流用されてはいないだろうが、いい気持ちのするものではない。

 某半島の北側では人道支援が支配階級の肥やしとなり、中華帝国では円借款がロケットになる。ボーっといい人ぶってるのが悪いのか、それを食い物にするやつが悪いのか。いずれにしても世の中は理不尽な無駄だらけだ。