おれさまコラム:1日の長さ(前編)

 1日は24時間で、1440分で、86400秒だ。地球がぐるっとまわり、もう一回おんなじポジションに戻ってくるまでの時間(*1)、セシウム何とかが何億回だか振動する時間、もう一回会社に行かなきゃいかなくなるまでの時間。とにかく、決まった時間であることにちがいない。

 ある日曜日、その限られた1日で少なくとも3箇所めぐることになった。展示会が2つにライブが1つ。普通ではありえないブッキングだと思うが、悪いことにその前日は結婚式参加のため早起きときた。要するに寝不足だったのだ。朝の集合時刻は10時。起きたのは9時50分。当然間に合わず30分遅らせてもらう。

 テレビ妻とその子供(小学生)と合流し、いざ1軒目、新宿「平和祈念展示資料館」へ。この資料館、全額政府出資の基金が運営する由緒正しき(?)施設である。しかもなかなかいい場所にある。新宿でさらに友人Aとも合流し、4人で意気揚揚と住友△ビルへ。

 この施設は戦争を取り扱うが、他の施設とは微妙に一線を画している。いかに戦争が悲惨だったかとか、勝利を勝ち取ったかみたいなところは年表と地図でさらっと終わってしまうのだ。事実中国への介入から終戦までは全体の1/3でしかない。メインはシベリア抑留と大陸からの引き揚げだ。日本人にとっての戦争は原爆であり、引き揚げであり、戦後の復興が中心となって記憶されている好例だと思う。どちらが正しいわけではないが、戦前・戦中に焦点をおく中国、韓国の解釈とはズレがあるようだ。

 特筆すべきは図書資料。膨大、というわけではないが美しく偏った資料が棚を占めている。外交文書、活動記録、写真。読み終わるのに数年かかるだろうし、読み終わったころには人格が変わりかねないラインアップ。この資料を読むためだけに来る価値がある、かもしれない。

 資料館をでると、よい塩梅に昼飯時。テレビ妻のたれこみで、都庁の展望フロアにサバティーニが店を出したという。おりしも天気は晴れ。絶景をながめつつうまいイタリアンとはなかなか贅沢ではないか、ということで展望台へ。エレベーターで駆け上がると、そこにあったのはサバティーニの...カフェだった。オトナが3人もいて考えが甘い。高層ビルの最上階でそうそう料理が作れるわけがない。失意のまま都庁を後にし、友人Aのおすすめ南口のすし屋へ向かうもはじかれ、ついで向かった花園神社そばのランチ食べ放題の店も伊勢丹会館のグリル満点星も値段の折り合いがつかず却下。この時点で新宿一週コースがほぼ完結し、ハヤシライスを主張する小学生を口説き落としてけっきょくウェンディーズで昼食。まったくなにやってんだか。

つづく


*1:ぐるっとまわり
 厳密には1周ではないけど、まぁ、こまいことはぬきで。