おれさまコラム:ばかは嫌いだ

 「世の中の8割はばかでできている。残りの2割はきちがいか狂信者だ」とだれかが いったとかいわないとか。8割は言いすぎかもしれないが、このところその比率がま すます増えてきているのは気のせいじゃない。

 最たるものがイラクでつかまった3人のサルだろう。(これを書いてるときにはも う救出されたらしいから、書いてもいいだろう)このサルだけならまだよかったが、 家族もそれを取り巻くエセ平和主義もみんな サルだったからたちがわるい。曰く危ないって言われたけど、僕たちは行きたいから 行っちゃいました。曰く私の家族は一国の元首なんかより、国家予算なんかより、国 際的な信用なんかよりもはるかに重大です。曰くイラクなんかどうでも言いから、 さっさと手を引いて島の中でぬくぬく生活しようぜ!

 残念ながら彼らの中で「ゆとり教育」の弊害だと他人のせいにできるのは三白眼の 少年ぐらいだろう。なにを血迷ったか高校を出てすぐに「劣化ウラン弾」の害悪を訴 えるために市民活動代表になったそうな。だれか教えてやれよ。選挙権もないくせに 市民づらすんなって。まったくそのエネルギーを政治だの国連活動だのマトモなこと に使っていたら、20年後、君の思い描くような世界になってたかも知れんけど、君自 身の手でそのチャンスをつぶしたね。合掌。

 残る2人は報道関係者らしいので、労働災害というか殉職というか(まだ亡くなっ ていないが)仕方ないだろう。職業上そういうところにいかざるをえなかったのだろ うし。そこで文句たれてはいけない。もっとも「わざわざ危険といわれる地区に」 「軍隊でさえ禁忌する交通手段を使い」「武装や警護もなしに」「少人数で」乗り込 んでいったのだ。あまり脳みそを使って出した結果とは思えない。取らざるをえない リスクだったのだとすれば、残される家族や友人にその覚悟を伝えておくべきだった のではないか。僕たちはこれから危ないからいっちゃいけないって言われたところに 行きます。でも死ぬのはいやだから、事故があったら助けてください?どっかで頭が コークスクリューしてるぞ。探さないでくださいぐらい言っとけよ、かっこわりー な。

 結局彼らは自分の命を賭け、そしてそのギャンブルに負けたってことだ。それを家 族だろうが取り巻きのエセ平和主義だろうが理解しなくてはいけない。放射線から子 供たちを守りたい。惨状を写し取り、後世に伝えたい。結構、けっこう。だが忘れて もらってはこまる。自分の安全も確保できないくせに人様のことをいうのは欺瞞だと いうことを。勇気ある行動?平和の美談?けっ、冗談じゃない。でも、こういうバカ が将来教科書に載っちゃったりすんだろーなー。そのときこそ「バカ8割」が現実に なっちまう気がする。