おれさまコラム:不機嫌なアガシ(前編)

 最近は韓国とからむこともなく、当然ながら韓国アガシともめっきりご縁がない(昔あったってわけでもないんだが)そうはいってもここは隣国・日本。たまには会う。会うたびに思うのは、どうしてまぁ彼女たちはこうも内弁慶なんだろうかということだ。

 ついこないだも友人の友人(オス)のそのまた友人であるアガシに会う機会があった。3日ほどの短期滞在とあって、日本語はまったくだめ。英語がしゃべれる、というとことで、友人の友人は必死に英語で話していた。おれさまも一言ぐらい韓国語で話し掛けてやればいいんだが、あまりにもムッツリしていたので、当分ほったらかすことに決めた。不機嫌なのはその後1時間ほど続き、「もう帰る」と言い出さんばかりの顔をして虚空を眺め、タバコを吹かしつづけるその彼女は、完全に日本にきたことを後悔していた。あぁ、韓国に引きこもっていればもっと楽しい週末がすごせたんだろうに。

友人の友人もあきらめたのか、それとも他の日本人の仲間の面倒があるのか、とうとう完全にほったらかしになった。これはいかん。ただでさえ悪化の一途をたどる 両国感情がますますひどくなる。これ以上国旗を燃やされては、かの国で日の丸が不足してしまう。意を決し、軽く声をかけてみた。

「え、と。楽しんでる?」(んなわきゃないよな?)
「もちろん。とっても。」(平板に)

おぅ、いかん。会話ぶちきられた。が、ここで引いては男がすたる。このぐらいで萎えていては両国の未来があやうい。

「昨日ついたばっかりなんだって?」(無理やり会話継続)
「えぇ、でももううんざり。たった2日だけど、もう2年いるみたい。」(ため息混じりに)

ほぅ。それはあきるだろう。いやいやいやいや。そういう問題ではない。

「どうして?いろいろ見て回るところあるでしょ?」(さらに継続)
「だって日本語さっぱりわからないし、まわりが話してるの聞いてると、自分がサルになったように感じるのよね。」

なるほど。それはよくわかる。ふつうの日本人が通常話す日本語は早い。それに崩れている。他の外国人にもおれの日本語は「壊れた早口言葉」といわれたことがある。それがひとりじゃないとすれば、それはそれは苦しい音響環境だろう。
 これでまた「日本嫌い」の韓国人一丁あがりか?いや、そんなことはさせないぞ、という意気込みだけで後編へ続く。