製品の一生と人の生涯               
入社して初めの業務は新製品生産管理でした。その後、現行製品から生産停止となった製品の仕様変更や保守部品 の供給を担当し、一時ハードディスクのタイ工場への生産部品の供給を担当した後、低成長の折り高齢者の配置替 により総務に移り主にOA機器の在庫管理やその廃棄業務を担当して参りました。その後、総務の子会社化により 55歳を超えて転籍の対象とされてましてある条件で転籍を選択しましたが社員として施設課に転属し定年を迎え ました。 在籍中の25年間は情報開発(大半は米国のプログラム)のホストに端末機でアクセスする業務でした。よってホ ストを理解することが業績の善し悪しに関係していました。 それと並行しOA機器としてPCが登場しましたが表計算や文書作成に使用する程度でホストを以って行う生産管 理システムに適わない状態であり6年前までPCを使用することはなかった。 又同時にリストラの時代に入り、一時目的不明のプロジェクト組織が編成され解散後元の組織に戻ることになって いたが私については戻る所がなく行き先不明のまま数ヶ月経過後、南沢さんに拾われ総務に配属され初めてシング ルタスクのPCを使用した。 内堀総務担当に替わり事業所内の遊休PCを引き取り廃棄処分を行う傍らPCを分解したり導入ソフトを見て学び 課内OAコーディネートを担当することになり又、総務のホームページ制作を通して情報通信技術を習得する機会 に恵まれた。その後永田施設担当に転属しオフィス技術支援等事業所に共通する掲示情報のホームページ制作の業 務を行い技術習得出来たこと感謝しています。  一方、OAコーディネートの業務で関連会社のOA機器の技術支援をして感じたことは係長以上の高齢者が早期 退職で転籍した方が多いのですが新技術に対応していない或いはしたくないという姿勢を感じました。 事実、高齢者は記憶力が衰え且つ将来に対する必要を求めないかも知れません。 ですから企業論理からみれば環境の変化に対応できない高齢者を従来型の年功で処遇する訳には行かないこと当然 と思います。 ところで在籍期間一貫して行った業務は廃棄処分でした。製品は技術革新の都度新製品に替わり、生産部門では部 品の廃棄、間接部門では一般什器、OA機器、生産設備、建物付帯設備等の製品の廃棄です。  廃棄するには理由が必要です。人の場合医師の死亡証明と戸籍抹消手続きが必要です。製品は不要の理由と耐用 年数や廃棄金額が条件となります。しかし生産部品は廃棄金額に応じて余剰を抱えてしまった理由が必要でした。 新製品を開発し大量生産し良いものを安く速く市場に供給することは経済活動の大原則です。 その原則に沿って開発や生産や品質に貢献した社員に厚遇すること当然のことで残務整理のこと気づきません。 しかし今日、生活廃棄物や産業廃棄物の汚染による環境破壊の問題でようやく生産や流通の仕組みを換えることに 気づくようになりました。 企業は製品を産み出し社会へ送り、社会は不要になった製品を消耗品のように適当な場所へ捨てて来た。 同様とは言えないが企業戦士を産み出し社会へ送り込まれて行く、その功罪は自己責任です。 私は在職中、健康上喫煙の被害を主張し喫煙者から離れた座席配置を求めましたし社外の宴会も煙害を理由に参加 しない企業戦士として資格のない者でした。ある上司はあからさまに昇進昇格に不利になるから参加するよう薦め た。むしろ私が煙がられていました。 そのような状況で一通り係長以上の高齢者が早期退職や関連会社への転籍が行われた後、一時的な経理部門預かり の身分で同一業務と職場の時期、家族の葬儀がありました。  特別休暇の理由で届け出し社内に連絡しない条件にしましたので静かに葬儀を行えましたが預け元の上司は職場 に復帰しても無関心でした。 村八分という言葉があります。葬儀の他は絶縁処分するらしい。しかしタイに出張していた元緑川上司から弔電が 届いていました。嬉しかった! と同時に私は家族にどんな配慮をしてきたのだろうかと思わされた。 一人の家族を失っても残された家族に配慮の欠けていることしばしば指摘されます。 環境に対応しないOA機器はバージョンアップするか新機能の機器に替え古い機器は捨てちゃえばよい。 家族が同じようにされたら堪らない。でも無意識にそうして来た。 私の生涯は未だ半生の反省ばかり無意識の自分を認識する作業になるでしょう。
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