| 「頭痛がする」「腹の調子が悪い」、そんな時は内科に行くものだとずっと思っていた。実際、体に何か異常があると内科に通っていた。しかし常に原因不明との診断で帰宅することとなる。そして1週間ほどすると体調は回復し、通常の生活に戻るのである。そんな事を何年間も繰り返していた。 内科に行くと聴診等を行った後、医者に必ず言われることがある。「真面目な性格でしょ?」当たっているので肯定すると、「もっと気楽にやれ。」「やりたい事をやって、やりたくない事はやるな。」と続く。要するに精神的なものが身体の不調を引き起こしていると言いたいらしい。医者はそれで満足するらしく、そこで診察は終了する。だが、こちらとしては納得できない。問題は自分がキツイ目にあっているという事である。それを解消していもらわなければ意味が無い。「真面目な性格」が悪いならどうすれば良いのか?どうすれば「気楽に」やっていけるのか?内科に対する不信感を募らせつつも、「体調が悪い時は内科」という先入観から内科に通いつづけた。 内科に対する不信感がピークに達したのは、ある病院を訪れたときだった。そこは大学病院から独立した医者が始めた病院で、商売根性と言おうか、患者獲得に力を入れているような病院だった。待合室の椅子に座ると正面に数々の賞状がこれ見よがしに貼ってあった。そして診察。その時は腹から胸にかけて痛みがありその事を訴えると、ろくに診もせずに「精神的なもの」との診断を下した。もっと詳しく調べて欲しかったのに、一人の患者に時間を掛けるのは効率が悪いのだろう。この病院には来たくないと思った。が、数ヵ月後、懲りずにまた診察を受けた。今度は食欲不振。1週間近く食欲が無く、食べ物を見るのも嫌、口に含んだパンを飲み込めずに吐き出す事さえあった。立ってるだけでフラフラ、どうにかして欲しかった。今回は血液検査、「結果は電話で報告します」金だけ取られた。数時間後、電話があった。「異常ありませんでした。」それだけか!!出された胃薬も効果なく、損した気分。もうこの病院には来ないと誓った。 このように内科に対する不信感を募らせていったのだが、まだ精神科に行くという発想には至っていなかった。とにかく1週間近くほとんど飲まず食わずでフラフラ。そんな時、精神科に行くことを勧められた(この恩人のことはいずれ書こうと思う)。「あなたに必要なのは胃薬なんかじゃない。専門の病院(つまり精神科)に行って薬を貰った方がいい。」と言われ、精神科に行くことになった。「何でも話したほうがいい。」とアドバイスを貰っていたため本当に何でも話した。自分の人間関係の事まで話した。その結果、薬が処方された。その薬の効果は絶大だった。夜はグッスリ眠れるし、朝から朝食をキチンと食べれる。体のダルさからも解放された。精神科万歳! 身体的症状が先行すると、鬱に気がつかない場合がある。これを仮面鬱病と呼ぶらしい。もしも精神的原因で身体症状が出ていると感じるならば、迷わず精神科や診療内科を訪れることをお勧めする。精神科は決して頭のおかしい人が行くような所ではない。怖い事も恥ずかしい事も全然無い。風邪をひいたときに内科に行くように気楽に行っても良いと思う。ただ、どの病院を選ぶかの判断は難しい。次回はその点を中心に書いてみようと思う。 |