あのときの決意は・・・。
まがりなりにも「先生」と呼ばれる仕事を始めたときに、自分は一人称が
「先生はね・・・」みたいな先生には絶対なるまいって心に誓った。
マルチン・ブーバーだったかな、「我と汝の問題」という本があるんだど、
生徒に対して「わたしとあなた」という率直な関係を築くようでありたいと思った。
でも、それって本当に難しいことです・・・。
塾にしろ、学校にしろ、「これが先生だ」という枠って絶対あると思うんです。
塾で言えば、「点数を取らせること」がその枠ですよね。
そして、その枠の中で、そこにいることを善であり正であると信じて・・・
枠から外れることはよくないと思って暮らせたらどんなにラクかと思ってた。
昔の自分にはそれができなかった。塾の先生であることを忘れたかのように、
生徒たちの抱えている問題に関わっていた。
だけど、今は思う。あのころの自分は、自分が「先生として」ではなく人間
として求められていることに酔っていただけなのではないか、と。
多くの生徒が「先生の立場」を離れてくれることを期待する「先生」って、
ものすごく逆説的な存在なのだろう。ある意味、当時もそれは苦しかった。
どこかでそこから逃げ出したのが、今の自分なのかもしれない。
この1年、授業は多少うまくなったのかもしれない。
ただ・・・。
どこかで、自分がもっともなりたくなかったタイプの先生に近づいているな、
と感じているのも事実・・・。
<2004・1・14>