第一章 赴任

2.出迎へ

 通路を抜けて入国カウンターまで来ると、全てのカウンターに行列が出来ている。それにしても、一人の人に対して、受付の時間が掛かりすぎている。どうしてかと言うと、フィリピン人が入国カードを記入していないのだ。それに、その友達が違う列から割り込んできて、なんと、一緒に手続きをしているのだ。フィリピンの入国手続きの時は、フィリピン人が並んでいない所がお勧め・・・。
 荷物の受け取りカウンターでも、なるべくフィリピン人がいない場所を選ぼう!!特に気を付けなければいけないのが、ジャパユキさん達だ。ジャパユキさん達に捕まると、この様に成る。
「オニイサン、フィリピン、ハジメテ?」
「カノジョ、イル?」

と巧みに話し掛けてくる。話し込むと、彼女たちの罠に・・・。
「オニイサン、アレワタシノ、ニモツ、トッテ〜〜。」
彼女達の、とてつもなく大きくて重たい荷物を運ばされる運命に・・・・。
でも、無視をしていると、
ケチと言いながら他のカモを探しに、彼女達は、立ち去っていくのだ。
 全ての手続きを済ませ、空港の出口を出て、待ち合わせの場所に行く間に、厄介な奴達が、集まっているのだ。どんな感じで寄って来るかと言うと
「ニッポンジン、トモダチネ!」
「ニモツ、マカセナサイ、センエン、ダケ」

「ヤス!ダジョウブ!」

と荷物持ち達は、遣ってきてお金をねだります。断っても、次から次に・・・。タクシーと旅行会社を名乗ってくるのは、絶対に避けてください。どこに、連れて行かれるか判りませんよ。
 そこで、案の定、フィリピン人が「荷物を持ちましょうか?」、「タクシーは・・・」と声を掛けてきたが、無言のままにムットする暑さ肌で感じ、何とも言えない甘い匂いを嗅ぎながら待ち合わせ場所に向かった。この時に、時間を見ると日本時間で夜の8時ぐらいでした。入国手続きに1時間も掛かってしまっているではないか・・・。
 待ち合わせ場所とは、空港出口は、左右のスロープで下に降りるように成っている。ここの、左側を降りた所で待ち合わせ・・・。
 出迎えの本田さんが、私を先に見つけ、笑顔で手を振って迎えてくれた。
 「お疲れ!無事に来たな・・・」と声を掛けられ「本日から、宜しくお願いします。」と、私は返事をした。
 本田さんとは、私の親方である。人材派遣会社の一様、社長です。容姿は、角刈りで口髭を生やした狸みたいなオヤジ。後々、このオヤジと口喧嘩をする事になるとは・・・。
 出迎への車に、向かうまでの間に今から歓迎会が有る事を知らされたのだ。私は、今日泊まるマカティーのホテルに直行と思っていたが・・・。私としては、飛行機の機内で寝ていないし、正直に言ってホテルで、ゆっくりとしたかった・・・・。そう思いながら、出迎への車に乗り込んだ。
 
 車は、私の歓迎会が行われる日本食レストランに向い出発したのであった。

   読みたくなくっても次に