第二章 マニラ滞在

2.マニラでの仕事

 はっきり言って、毎日が、英語の辞書との戦いであった。あぁぁ、学生時代に勉強をしとくべきだったと思っても、時既に遅しである。30過ぎて英語の勉強をしようとは・・・。日本語も不自由なのにと思いながら・・・。
 取り敢えずの仕事は、局ごとの鉄塔図面の整理とホリゾン・フィーダー・ラックの設計をしていた。要は、鉄塔から局舎の間に据えるケーブル・ラックの下書き図面を作っていたのだ。
 図面を書くのに必要な道具をスタッフに借りるにしても、英語の辞書を片手に身振り手振りで、一つの事をするにもかなり時間が掛かってしまって・・・。これで、どのぐらい英語が出来ないか判って頂けただっろうか・・・。
 次にした仕事は、また、設計で・・・。何の図面かと言うと、鉄塔図面を整理するラックを作成したのだった。もっぱら、下書き図面を作成して、スタッフのマイリーンて言う女の子に、CADで本図面を作成してもらうのであるが、説明をするのが大変であった。横で、山羽さんや田中さんは、私の説明を聞きながら、いつも笑っていたのだ。私は、真剣に説明をしていたんだけど・・・。スタッフのマイリーンも、何言てんだ?この人と思っていたに違いない!
 電話が鳴っている。それも、煩いぐらいにだ。どうして、フィリピン人は、こうも電話に出ないのだろうと思うが・・・。私は、電話を取る勇気がなかった。何も、喋る事が出来ないから・・・。マニラに居る間は、電話に出た事がない。
 電話で、話をしているフィリピン人は、なんと永遠に喋っているではないか・・・。仕事中だと言うのに・・・・。最低10分、中には30分以上喋っているのだ。また、その中には、内線で喋っている奴もいる。席を離れて、喋れば良いのにと思う事すらある。後フィリピン人は、仕事中で有ろうが、机の中から、お菓子を出してボリボリといつも口を動かしていた。兎に角、フィリピン人は、良く物を食べる。必ず、10時と3時には、急ぎの仕事が有ってもティータイムをしている・・・。

 フィリピンでに駐在してきた人は、始業開始、昼休み、仕事終了前には、電話をしないことだ。必ずと言っていいほど電話に出ないのだ・・・。電話の対応も非常に悪い!!
 会社で、フィリピン人から良い人と思われようとするなら、出かけた時なんかに”おやつ”を買って事務所に帰るようにすると良い。フィリピン人は、非常に”おみやげ”が好きなのである。気に要ってい貰えれば、仕事もスムーズに・・・?

数年ぶりの事務所内での仕事は、1日が、とっても長い椅子に座っているのが苦痛でした。