3つの代替案の充実化と評価(検討中)
2002年1月〜3月には、(仮称)起草委員会 において、3つの代替案の充実化と評価が行われる予定です。ここでは、中心市街地活性化班で既に検討した内容を紹介します。
評価項目(評価の視点)の設定
基本姿勢
「現在の中心市街地にはどのような問題があって、それぞれの案では、それらの問題がどのように解決されるのか?(または解決されないのか?)を検討します。そのためには、中心市街地の問題をもっと深く掘り下げながら評価項目を設定する必要があります。
例:住宅の問題
現在、中心市街地の住宅の多くは、老朽化しており、快適な生活を可能とさせる性能が備わっていません。そこで住宅を建て替えようとすると、例えば、次の問題が出て来ます。
- 敷地境界線:隣接敷地との境界線が確定していない。
- 権利関係:借地や借家が多く、権利関係が複雑で、そう簡単に建て替えが進まない。
- 敷地形状:敷地形状が悪く(短冊状敷地など)、良好な住環境(日照、通風など)を確保することができない。
- 道路基盤:4m道路に接していない敷地では、法律上、建て替えができない。
- 経済的見通し:将来の経済的な見通しがつかないため、投資すべきかどうか判断できない。
ここで、これらの問題のいくつかが、それぞれの案においてどのように解決されるのか?(または解決されないのか?)を検討します。
敷地境界線
- 案3(大規模な面的整備 - 現在検討されている土地区画整理事業の推進)では、換地が行われるため、敷地境界線の問題は一斉に解決される。
- 案1(都市基盤の現状維持)では、敷地境界線の問題は個別に対応するしかない。
- 案2(南北道路とその周辺の整備)では、一部、敷地境界線の問題が解決される。
敷地形状
- 案3では、換地により敷地形状が整序され(具体的な形状は未定)、良好な住環境が確保されやすくなる。
- 案1、案2では、短冊状敷地など形状の悪い敷地が残るが、建物やオープン・スペースの配置やデザインに関するルールをつくることにより、良好な住環境を確保することができるかも知れない。
道路基盤
- 案3では、4m未満の道路は解消され、建て替え不可能な敷地はなくなる。
- 案1、案2では、脆弱な道路基盤は残るが、必要な箇所で共同建て替えや区画道路整備を進めることにより、徐々に状況が改善され得る。
このように、住宅の問題に関しては、例えば、「敷地境界線」、「敷地形状」、「道路基盤」が評価項目(評価の視点)となり得ます。(もちろん、他にもあるかも知れません。)
今後の検討 - 評価項目(評価の視点)の設定について
今後は、住宅の問題だけでなく、
- 街並み(建物の高さと道路の幅員の関係など)
- 交通(歩行者動線、自動車動線、駐車場配置、街路空間など)
- 開発需要(人口増加の可能性なども含めて)と開発容量の関係
- 歴史資産の保全・活用(建物、敷地割りなどの空間構造など)
- 緑のネットワーク(公園、広場、寺社、河川など)
- 事業期間・コスト
などについても、上記のような丁寧な検討が必要で、その検討の中で、評価項目(評価の視点)を設定していきます。
3つの代替案の充実化と評価
2002年1月〜3月に開催される(仮称)起草委員会 において検討されます。
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