BACK DRAFT

 

僕の中での最高傑作

そもそも何故「私の映画観」などというコラムを書いたのか、

非常にできの悪い文章をあえて出す必要があったのはすべては

僕自身が「BACK DRAFT」を最高傑作とすることを理解して欲しかったからに他ならない。

この作品を見てから僕は絶えず映画にこの感動を求めてしまい

いまだに出会うことのないその感動にある種おどろきをおぼえている。

この映画のせいで求めるものが高くなったのも事実である。

最初は泣きもしなかった

うそと思われるかもしれないが僕はこの作品を少なくとも50回は見ている。

1週間に5回見たこともある。そしてその度泣く、嗚咽するのだ。

ビデオを購入後、画像が悪くなったため再び購入、そしてDVD。

しかし、そこまで熱をいれて見る「BACK DRAFT」も最初は泣きもしなかった。

「まあ、迫力のあるいい作品だな」程度だった。

その後はからずも友達と一緒に見なければいけなくなり「もうみたのになあ」と

嫌々2度目の鑑賞。以前より内容がよくわかりそれなりに感動した。

しかし再度そんなシチュエーションが到来した実に3度目の鑑賞の時には

正直うんざりしていたはずだった・・・が、大泣きしてしまった。

各場面にはられた伏線と、カート・ラッセル、ウィリアム・ボールドウィン、デ・ニーロらの

絶妙な表情、そして迫りくる炎の迫力、事件の真相を追いつつも繰り広げられる友情、愛情

兄弟愛、そして感動のラストシーン、すべてが僕の心を震わしていったのだ。

「No you go, We go ・・・」

そして燃え狂う炎の中片手で友の手をつかむカート・ラッセル扮するスティーブン、

自らももう一方の手だけで鉄の棒にぶらさがっている。限界は近い。

友が言う「もう、離せ!」

彼は顔に激しい痙攣をおこしながら言うのだ

「No you go, We go (仲間だろ)・・・」

二人の体は炎の中に落ちていった。

サイレンはもう聞き飽きた

彼らを助けるべくウィリアム・ボールドウィン演ずるブライアンは獅子のごとく炎と戦う、

スティーブンは「みろ、さすが俺の弟だ」

今まですれちがいつづけてきた兄弟の心からの信頼をここでかいまみるのである。

そして彼らの交わした最後の言葉

「サイレンはもう聞き飽きた」

一生の悔い

僕はこの映画を映画館で見ることができなかった。

しかも公開中映画観の前に立ちながらである。

当時、受験生であった僕は「BACK DRAFT」をみに梅田の映画観に行ったのだが

そこは3つのシアターが同じ階にあり隣でマコーレー・カルキン坊やの

「HOME ALONE」が大ヒット上映中だったのだ。

日々の勉強に疲れていた僕は気楽に見ることのできそうな「HOME ALONE」のほうに

入ってしまった。

ああ、恩讐の「HOME ALONE」

最後に

かなりのネタバレだったかもしれません。

しかしながらまだ見ていない方はネタバレと嘆く必要はありません(勝手ですね、すみません)。

何度見ても、いや何度か見たほうがこの映画の価値はわかります。

僕の映画評はこの作品を10点満点としていつも考えています。

本当に1度は見ておいて欲しい作品として自信を持って

みなさんにおすすめいたします。