フラットライナーズ

 

若手俳優が挑んだ問題作

「フラットライナーズ」という作品をごぞんじだろうか?

1990年にアメリカで製作された作品なのだがあまり有名でもなく

当時「ゴースト」「フィールド・オブ・ドリームス」「プリティ・ウーマン」などの

大作も並ぶ中興行的にもそうヒットしたともいいがたかった。

しかしその製作スタッフをみると意外に豪華なのである。

製作にM.ダグラス、監督には「依頼人」「8mm」で有名なJ.シュマッカー

撮影には「ツイスター」「スピード」のJ.デ・ボンと顔をそろえ

出演がK.サザーランド、J.ロバーツ、W.ボールドウィン、K.ベーコン

O.プラットと実力派大物若手俳優が名を連ねている。

そして中身はというと、これがとても出来のいい傑作なのである。

死後の世界

死んだあとにはどんな世界が待っているのか?

誰しも一度は考えたことのあるだろうこのテーマに5人の医学生が

自らの体を実験台にしてその解明に挑もうとする。

最初に言い出したのはK.サザーランドであった。

数分間の仮死状態のあと他の医学生の手によって蘇生したK.サザーランドは

体験した死後の世界を興奮気味に仲間達に語っていく。

それを聞きひとり、またひとりとその実験に参加していくのだ。

そして無神論者であり常に彼らの実験に反対してきたK.ベーコンまでが

その体験をするのであった。

蘇生後の異変

順調に成功を重ねているかに見えたこの実験だったが実は異変が起きていたのだ。

臨死体験をしたあと彼らはある幻影に悩まされることになる。

しかしそれはひとりひとり異なるものであり、解決の糸口もみいだせない。

そしてついにK.サザーランドの身に危害が及んでしまう。

このことを冷静に対処すべくK.ベーコンは冷静に自分自身を見つめなおし

ある行動に出る!その行動とは一体なんなのか?

そしてその結果はどうなっていくのか?

そうしている間にもK.サザーランドの幻影はますます彼を追いつめる。

見事なまでのカメラワーク

この生死をいきかう緊迫したシーンや迫りくる恐怖の幻影を

デリケートなまでにこちら側につたえてくるカメラワークはさすがの

スタッフというべきだろうか?

緊迫した空気はいやがおうでもこの作品の精度を高めるとともに

死後の世界や幻影をリアリティあふれるもにしている。

決してホラーではないが生半可なホラー以上にハラハラさせられる展開であり

映像とともに若手俳優の力演の一助をなしている。

出来のいい映画、まさにそういえる究極の佳作といえるのではないだろうか?

一度ご覧になっていただきたい。

あとJ.ロバーツの悩まされていたもの、幻影とはなんであったかということを

考えていけば作品はより深みを増すということを付け加えておきたい。