私を競馬に夢中にさせたタイキシャトル
ギャンブル
僕の小心者ぶりはかなりのものである。
ゆえに賭け事はまったく手をつけず、お堅い人生を歩んでいた。
パチンコ、麻雀、宝くじ、ましてやギャンブル色の濃かった競馬などもってのほか。
オグリキャップが一世を風靡しようとトウカイテイオーが奇跡の復活を遂げようと
まったく関係がなかったのである。
ギャンブルからレースに変わった日
しかしながら世間では週末になるたび競馬の予想。
職場で土曜日に一緒になるメンバーが4人中3人が競馬ファン。
毎週話題についていくことが出来ないのもしゃくなので毎週一番人気に
なりそうな馬だけ覚えて適当に会話してた。
あるとき新聞で一番人気の馬の結果を見てみると
「なんやつまらん、骨折して安楽死?あかんやん。でもネタになるな」
その馬こそが稀代の逃げ馬「サイレンススズカ」だったというのに・・・
次の週も一番人気エアグルーヴが敗れ相変わらず競馬にのめりこむことの出来ない
日々が続いた。
一体何が強いのかわからず強いものが勝たないというレースに
「G1がなんぼのもんじゃい」という気持ちさえ出てきたのである。
翌週、「何々?マイルチャンピオンシップ?なんじゃそら?タイキシャトル?」
とりあえずいつものように名前だけ抑えておいて週末を迎えた。
たまたま競馬中継の時間テレビの前にいた僕は何気なくドリーム競馬を流していた。
そして、ゲートインのとき、スタート!!
いつものように退屈な展開、このままレースは安穏と終わってしまうのか
そう思ったのもつかの間、最後の直線何かものすごい脚で一頭飛んできた!
来た来た来た!!タイキシャトルだ!!!!!
先頭の馬に並びかけ首ひとつ出た後はあっという間だった。
一歩ごとに広がるそのリード!確実に他馬をひきはなしていく・・・圧倒的勝利!
実はこのタイキシャトル、生涯成績13戦11勝、G1通算5勝、重賞8連勝、
最後の引退レースで負けたレースでさえ3着というほぼ完璧な馬で、
強い馬がその強さをまざまざとみせつけて勝つという競馬の醍醐味を伝えてくれたのだ。
すげーっ!!!かっこいい!!!
この日ギャンブルはレースに変わった。