わが青春のビートルズ

 

ビートルズとの出会い

僕がビートルズと出会ったのは高校に入った最初の夏前だった。

もちろん、それまでにもポンキッキをはじめ多くの映画やドラマ、CMなどで

ビートルズの音楽は流れていたので曲自体は聴いたことがあったのだが

自分の中での本当のビートルズとの出会いはこのときだった。

中学3年の受験のころからラジオを聞き出した僕はいつしか洋楽と触れ合う機会も

多くなり、ジョージ・マイケルやスティング、バングルス、ビリー・ジョエルなどを

聴くようになっていた。

当時はティファニーやデビー・ギブソンという若い女性ボーカリストが売れ出し

その他ジョージ・マイケルが「FAITH」でワムからの独立を果たし成功していたと思う。

そしてその頃、ジョージ・ハリスンが「Set On You」でビルボードの1位を獲得し

ポール・マッカートニーが「Once Upon A Long Ago」をヒットさせていた。

当時はその二人が元ビートルズのメンバーであったことなど知る由もなかったのだが。

ビートルズ?

高校に入るとすぐに洋楽を聴いている友達を探していた僕は

前の席に座っていたM君に話し掛けた。

「君は〜知ってる?じゃあ、〜は知ってる?」

しかし彼は洋楽について全くの知識がなく僕をがっかりさせた。

あきらめ半分に「ジョージ・ハリスンって知ってるかい?」と聞いたところ

彼の瞳が輝きうなずいたのだ。

僕もようやく話すきっかけができ、喜んで話しだしてみると

洋楽に疎い彼が、僕以上にジョージ・ハリスンについて話すではないか!

「君はジョージ・ハリスンのファンなのかい?」

僕が聞くと彼は首を振った。

「いや、僕はビートルズのファンなんだ」

彼の言ったことをすぐに理解することはできなかった。

「それと何の関係が??」

そして彼はジョージが元ビートルズの一員であったこと、

そしてなんとポール・マッカートニーもまたその一人であったことを教えてくれた。

Please Please Me

僕はその事実に驚愕した。

ビートルズのメンバーがまだ生きていて音楽をやっている!

僕の中で親が語っていたビートルズなど伝説であって古びた音楽としてしか

知識になかったので今の時代にがんばってるとは思いもつかなかった。

しかも今なおヒットチャートの上位をにぎわしているということで

ビートルズはとても身近なものにかわったのである。

M君は早速僕のためにアルバムを貸してくれた。

いまでもビートルズの最高傑作といわれる2枚のアルバム

「Sgt.Peppers Lonely Hearts Club Band」と「Abbey Road」がそれであった。

しかしながらいきなりこのアルバムはハードルが高かった。

どちらもコンセプトアルバムであったため一つ一つの曲としての

音楽を聴こうとしていた僕には理解しがたかったのである。

それじゃあ、ということで彼が貸してくれたのは

「Please Please Me」というアルバムだった。

家に帰って聴いてみると何かしら懐かしいハーモニカの音が・・・

「これ、聴いたことがあるぞ!」

今までいろいろなところでそれをビートルズとは知らずに僕は耳にしていたのだ。

そして僕はM君からベストテープをつくってもらい聴いてみた。

どれもこれも聴いたことある曲ばかり、「Let It Be」が流れ終わったとき

僕の心はすでにビートルズに支配されていた。

それから

今思えばM君はちまたで有名な曲ばかりあつめて

僕のためにベストテープを作ってくれたことがわかる。

その後、僕の聴いたことのない曲でもたくさん名曲があることがわかり

すっかりビートルズにはまった僕はMくんと一緒に

ビートルズ・シネ・クラブというファンクラブに入会し学校で布教活動をはじめた。

親友のY君も勧誘し、3人でビートルズを日々聴きつづけ青春を過ごした。

今また、ビートルズのブームがやってきている。

なつかしい青春の日々がよみがえり、車の中などでビートルズを口ずさむことも

ふたたび多くなってきた今日この頃である。