2002年秋 オランダ〜フランス〜スイスの旅(後編)
5日目 ジュネーヴ
TGVでスイスへ
5日目の早朝、僕たちはまだ日の昇らないリヨン駅に立っていた。
今日はTGV(フランスの新幹線みたいなもの)でスイスまで足を伸ばすのだ。
時間はまだ午前6時30分くらいだというのに駅はかなり混雑している。
駅のキヨスクでパンとショコラを購入すると気分はパリのビジネスマン。
列車の窓から外の風景の中に羊をみつけると早速すすずがおねだり。
「ねえ、あれビデオにとって〜」
「よし、まかせとけ」
って高速で走る電車の中からでは粒のような羊をとるのは至難の業。
ビデオを確認しても白い点が一瞬でかけぬけていった・・・。
3時間後、スイス・ジュネーヴ駅に到着。
駅でマップを購入して街に向かった。
ちなみにこの駅の構内にかわいらしい洋菓子屋さんがあり
いくつか買って食べてみるとこれが素晴らしくおいしい。
素材のうまさを充分に引き出した健康的なおいしさが身にしみる。
生菓子ということでおみやげにできないのが残念だった。
レマン湖
街に出て少し歩くとレマン湖が目の前に広がった。
運河の街アムステルダムも水の都という気がしたが
このジュネーヴもそれに劣らぬ美しい水の都だ。
イタリアのヴェニス(これまた有名な水の都)に行ったことのある
すすずもこの美しさは感動モノだったらしい。
そしてこのレマン湖だが透明度がすごいのだ。
山奥で見るような美しい水にこれまた美しい白鳥やかもめの群れが
旅行者を歓迎してくれる。
すばらしいぞ、ジュネーヴ!
「スイス特別料理」
そしてレマン湖のほとりで「スイス特別料理」と日本語で書かれた看板を発見。
日本語メニューもあるというし風景も抜群だったので昼食はここでとることに決定。
「ラクレット」という特別料理を注文した。
10分後、僕たちは美しい景色の中、二人して顔をゆがめていた。
・・・くさい
あまりのくささに隣の客までじろじろ見回す。
くさすぎるよ、ラクレット、食べられへんやんか〜。
チーズの上にジャガイモとピクルスのようなものがのっただけの
とにかく「くさい」という形容詞しか見当たらないシロモノなのだ。
必死の思いで一皿食べきる(水で流し込む)僕らに信じられない事態が!?
テーブルにもう一皿ずつラクレットを運んでくる店員。
再び新鮮な臭さを辺りにまきちらしはじめる。
「この料理は2皿モノなのです」
ふんっ、1皿で充分だよ(-_-メ)
6日目 パレ・ロワイヤル〜凱旋門〜オルセー〜ショッピング
僕のわがまま
パリに戻った観光最終日は曇りはしていたがお天気は回復に向かうとの事。
パレロワイヤルという王宮で僕はわがままを言った。
「晴れてきたしオルセー行く前に凱旋門もう一回のぼろう」
「え〜もういったやん、買い物時間減るやんか」とすすずの反論。
「でも何も見えなかったやろ、このままでは終われんのや!」
まるでどこかのスポーツ選手である。
とにかくパリで一番好きな場所、凱旋門のてっぺんを悪印象のまま
立ち去るわけには行かなかったため僕らは再度、凱旋門をのぼったのだ。
そして今回はパリの街を一望することができリヴェンジに成功した。
不服そうだったすすずもたくさんの写真を撮ることが出来たようだ。
心に残っていたもやもやを払拭し勇躍オルセーに向かった。
オルセー美術館
最後の観光名所ともいえるオルセーに訪れてすすずのシャッターは猛然とラストスパートをかける。
僕のビデオも残りの電源を気にせずまわるまわる。
ルノワール・マネ・モネ・ドガ・ゴッホ・スーラらの印象派絵画が
次から次へと僕たちを迎えてくれる。
すすずはいつのまにか記念品購入の列に並んでいる。
絶対こういうものは買わないとかいってたのにね。
オルセーを出た頃僕たちは軽いほろ酔い気分、あ〜しあわせ(^。^)
あとはショッピングを残すだけだったのだが時計をみるとすでに4時。
グッチ・プラダ・ヴィトン・ティファニーなどなど
行かなければ(?)いけない店があるがそれぞれ7時には閉まってしまう。
これは急がねば!
ショッピング
急ぎ足でシャンゼリゼ通りに出てヴィトンの店に入ると
いるわいるわ日本人が、聞こえるわ聞こえるわ日本語が。
ここは日本?パリの街にいる日本人が集結して異様な光景だ。
(もちろん僕らもその光景の構成員である)
注文をするためだけで長蛇の列。
時間のない僕らは作戦変更してグッチ・プラダ・ティファニーの順に
まわりヴィトンを最後にまわしたのだがこれがうまくはまり
ヴィトンに入店したのは閉店5分前、さすがにこの時間はすいていたので
すべての買い物を終える事が出来た。
「グッチ、グッチ、グッチ♪」うかれたすすずが変な歌を歌っている。
「プラダ、プラダ、プラダ♪」負けじと歌い返す僕。
「ヴィトン、ヴィトン、ヴィトン♪」まったく変な日本人観光客である。
買い物に疲れた僕たちはシャンゼリゼ通りのサッカーフランス代表が集まるお店で夕食をとった。
帰り道の出来事
お店を出たときにはすでに9時をすぎていたので
そろそろ外を歩くのはあぶない時間帯になってきた。
ところがこれだけのブランドをはしごしただけあって
僕の両手にはブランド名の入った大きな買い物袋がぶらさがっていた。
これではどうぞ襲ってくださいといわんばかりである。
案の定、帰りの駅に入る際、3人のならず者たちがからんできた。
足に買い物袋があたっただのなにかと因縁をつけてまくしたててくる。
しかし緊張して神経が高ぶっていた僕は大声で怒鳴りつけた。
「ええ加減にしろや!!(もち大阪弁♪)」
襲うほうも襲われるほうと同じくらいおびえているという格言は
本当だったらしくその一言で3人は立ち去った。
思えば危ない行動だったかもしれないがそうする他なかった。
何はともあれ二人は厳戒体制のもとホテルまで戻ったのだが
それまでの道のりすべてのフランス人が敵のように思えて仕方なかった。
ホテルのフロントにたどりついたときの安堵は言うまでもない。
こうしていろいろあった僕たちに旅行は終わった。
最後はちょっと嫌な思いもしたけどそれでも素晴らしいと思えるヨーロッパ。
その中でも特にパリはすばらしい。何度来ても楽しめる。
みなさんにも是非一度おとずれていただきたい街である。