回想記 ☆彡谷川史子への思い入れとは☆彡           

 

私が谷川史子氏と出会ったのは,もう十数年前になります。
当時会社の寮に住んでいたのですが,その年の新入社員に新人漫画家がいるという情報が流れ,どういう子かなと楽しみにしていたところ,たまたま部屋替えで同じ部屋に暮らすことになってしまいました。
私の部屋にやってきた彼女は,物腰がおだやかで,とっても頭のよさそうな女の子でした。
高校卒業とともに「ちはやぶるおくのほそみち」でデビュー,同時に就職と,自分を取り巻く環境が一変してしまった彼女は,しばらくのあいだだいぶ混乱していたようで,伝票の流れがよくわからないと言って悩み,レクチャーしたこともありました。自分でとことん納得しないと,次の行動を起こせないというような不器用なところもあり,でもそれが彼女の魅力でもありました。
私は常々「りぼん」という雑誌と谷川さんの作品のイメージが違うと思っており,ある日彼女に聞いてみたことがあります。「どうして『りぼん』を選んだの?」と。

返ってきた答えは,「清原なつのさんが描いているから」というものでした。
出版社のパーティーに行ったとき,清原さんにご挨拶できたと大喜びしていたことが印象に残っています。
その後,2作目の「祭・長月」(これもネームの段階では違うタイトルでしたが^^;)を仕上げた彼女は,漫画に専念するため会社を辞め,引っ越していきました。
しばらくは連絡をとりあっていましたが,私も転居したりするうちにいつしか疎遠になり,今に至っています。
現在谷川さんは「Cookie」で活躍中です。きっと今でもたくさん悩みながら漫画を描いてることでしょう。
決して派手ではないけれど,どこか懐かしいような,やさしい谷川さんの作品たち。
そんな彼女を,私も陰ながら応援していきたいと思っています。

*上のサインは共通の友人の結婚式の日に,コミックス「花いちもんめ」に描いてもらったものです。当日私は着物で出席していたのでした^^