Saturday, October 16, 2004


安部恭弘さんのマンスリー@横浜Thumbs Upへ。
今回は『SLIT』

この企画も3回目とあって
演る方観る方、双方とも落ち着きが感じられてきた。
最初のHold Me Tightのときの妙なドキドキ感はないかわりに。

前回はエレキギターに高山一也さんが入っていたけれど
今回のメンバーは以下の通り。

ドラムに木村万作さん。
ベースの大坪寛彦さん、
キーボードの重久義明さん。
サックスに1回目以来の松田靖弘さん。前回はお客さんで見てらっしゃいましたね。

少し、どんな感じだったかを。

『アイリーン』
オリジナルは、清水信之さんの多重録音の賜物、みたいなオケだけれど
今回はライブなので無理せず、このメンバーでできるものに。
さすがにキーボードの重久義明さんはちょっとご苦労な様子だった。
木村万作さんのドラム刻みが心地よい。

ここ何回かの安部さんのライブでの木村万作さん、
割とリズムがゆっくりめに過ぎる感じだったけれど
今回はオリジナルに忠実なテンポでしたね。

言葉について。
前回までの2作は、言葉の部分は松本隆さんにお願いしたけれど
今回は松本さんを待っていたら1年以上出せない状況だったので
早稲田大学の先輩でもある康珍化さんにお願いした。

女性の言葉で歌ってみたい曲もあって
『Flapper』が大好きだった吉田美奈子さんにお願いしたところ
つくっていただいたのが
『My Dear』

タイトルについて。
SLITは一曲一曲が独立している曲。
タイトルは「時空間の裂け目」
スリットから向こう側に突き抜けた、
向こう側にある、という意味で。


当時のレコーディングの話やら
木村万作さんの話が結構全開で、
これはもうメチャメチャ面白かった。
木村万作さん、ちょうどデビュー25周年なのね。

SLITに入っている曲は、バラバラな曲調。
作った時期もバラバラ。
かなり昔に作った曲もあるし
足りないな、とあとで作った曲もある。

モデラートをレコーディングした83年の夏に
ロスアンジェルスで、オープントップの車のラジオで
ポリスの『シンクロニシティ』を聴いて
「かっこいいな、こんなのやりたい」
清水信之さんにやりたいんだけど、と伝えると
清水信之さん「やればぁ」
じゃぁそういう曲を作ろう、となったのが
『Heart Trick』


『'Cause I Love You』
最初、シングルB面に入れた。
アルバムに入れるときに、サウンド的にトータルなイメージにしたくて
清水信之さんがベーシックのアコースティック的なものに
キーボードを入れて、キーボードサウンドに。

デュラン・デュランやポリスみたいな、イギリスっぽい音にしたかったので
ミキシングにイギリスからSteve Charchyardさんを呼んで。

発音は通じるの?
通じるけど、歌詞が変なので直してもらって、
英語の指導も受けながら。
アメリカンポップスで育ってるから大間違い。
「ちゃんとしましょうよ」な感じで
歌の指導も受けて。


『砂色の夜明け』
大貫妙子さんとやりたくて、作り始めた曲。
安部恭弘のバラードはいろいろあるけど
『砂色の夜明け』このタッチはこの一曲だけ。
特別なものだと思います。


以下インプレッション。

上記に書いた他にも、
何曲かぼろぼろに泣かされました。

安部さんの歌いっぷりが、結構よかった。
とくにバラードものでね。
CDで聴いていたのにくらべて、
格段に表現がアップしている感じがした。

今回のライブを観てて強く思ったこと。
安部さんにしても、アレンジャーの清水信之さんにしても
山下達郎さんと同じく、多重録音ヲタクなのな。
いい意味で、ヲタクが高じて、というパターンなのでしょう。

いままで、安部恭弘さんのライブを何本も観てきて
演奏が難しいんだろうな、とは素人目にも感じてきた。
今回のシリーズのMCを聞いていて
これだけ凝ったものをつくってきたのだから
ライブではライブの音を楽しまなくちゃいけないなと
改めて感じた。
それだけに、3月の草月のバッキングは最高だったのよなぁ…

今回は、木村万作さんのトークが圧巻。

安部さんにいろいろ言いたいことのある人は
周りにいっぱいいるのだろうけど
甘やかしがちなファンの前で
ズバっと言ってもらったのが、
個人的に、ものすごく面白かった。

これだけ喋れるヒトが周りにいるんだから
STBや他のライブのときにでも、もっとお喋りが聞きたいもの。

そういえば、安部さんがやたらに「オシャレ」を連発してたけど
当時、そんなにオシャレだとも思わなかったな。オシャレだったの?

『Hold Me Tight』対談で語っていることの裏事情も少し解けた気がするし
いろいろあったんだなぁと。

まぁ、次でこのシリーズは最後ですが、
今後ちょこちょこ他のアルバムに関しても
やってほしいものであります。


毎回のことながら、
安部さんをはじめ、メンバーのみなさま、
スタッフのみなさま、お店のかた、
そして一緒にすごした友人たち。

みなさま、ありがとう。また来月ここで。

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