Dear Wings


ずっと昔から信じてた。
大きくなったらきっと あの空を翔べるって。
あの日からずっと信じてた。
あの空を翔んできっと ママに会いに行くんだって・・・

あの日 痩せ細り弱々しくなったママは
どこか遠くへ旅立とうとしていた。
不安でたまらなくて ママの手を握り締めながら
「どこへ行くの?!」
涙ながらに訴えると
ママは 小さな私の手を握り返し
空へ行くんだと言った。
「私も行く!!」
泣き叫ぶ私に ママは
「もっと大きくなって、幸せになったらね。」
ふるえる声で言った。
「ママは幸せなの?」
私がそう聞くと ママは微かに微笑んで
「もちろんよ。だから空へ行くの。」
と―――・・・・・・


その数日後 ママは空へと旅立った。


あの日からずっと
幸せになることだけ考えて生きてきた。
幸せになれば必ず
あの空へ翔び立つ翼を見つけられると信じてたから。
でも まだ逝けない。
幸せになればなるほど
愛する人が出来れば出来るほど
まだ 空へは旅立てない。

ねぇ、ママ
あの時 ママは
ママは本当に 幸せだったの・・・・・・?



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<由莉香コメント>
何故か、まずタイトルが浮かんで来ました。
それから色々と構想を練っている間に・・・こんな詩になりました(笑)。
テーマは母の愛です。まさかこんなテーマで詩を書く日が来ようとは・・・(爆)。
結局ママが何を言いたかったのか、解りますか?

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