春の詩(うた)


長い長い冬のあと。
もうずいぶん前から、冬の寒さには慣れていた。
あんなに待ち望んだ春の訪れも
慣れ親しんだ冬への別れの淋しさに変わってゆく。

そんな中で・・・

突然訪れた春は、何の前触れもなく。
それともただ単に、気付かなかっただけかも知れない。
ただ 冬の寒さに凍えた身体を
包んで暖めてくれた、温もりは・・・。
他でもない、優しい春・・・

その春を。
凍りつかせてしまう程の厳しさを。
私が作り出してしまったのだろうか。
幸福への希求と、罪の意識への懺悔・・・。

暖かい春への幸せと。
冷たい春への罪悪感。
どちらも選べない。
どちらも生み出せない・・・。

求めていたのは、いつも春。円満。
だけど
だけど・・・



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<由莉香コメント>
PCの整理をしていたら、昔書いたらしいこの詩が出てきました。
何を想い、何をテーマにこの詩を書いたのか、それどころか、
こんな詩をしまっていた事さえ忘れていました。
多分、喜びの裏側に悲しみがある。幸せの裏側に苦悩がある。
そんな想いを描いたんだと思います。

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