・・ 待ちきれなくて ・・
3/6/2002


今日H君の家へ行ったら、H君が玄関の所で待っていてくれました。
お母さんの話だと、私の事が待ちきれなくて、早くから勉強の準備をしたり、私に出すコーヒーのクリームやお砂糖を握り締めて ずっと待っていてくれたそうです。
私が玄関を入った所で、「先生、こんにちは。」(ハッキリ聞き取れる程には話せませんが)と言いながら、クリームとお砂糖のスティックを 渡してくれました。
私がお砂糖を入れないでコーヒーを頂いていると、H君がお砂糖のスティックを手に取って私のコーヒーに入れてくれました。(お陰ですっっごく甘かった^^;)
H君は私が来る日だという事をちゃんと理解しているようで、2時間以上も前からそわそわしてずっと待ってくれていたそうです。
とっても嬉しく思いました。
自閉症の子はあまり人にはなつかないし、知らない人に慣れるまで時間がかかると覚悟していたのに、まだ3回目で、私を“先生”として認識してくれていました。

勉強を始めると、傍にお母さんがいなくても普通に出来るようになっていました。
初めは順調に行っていたけれど、自分の分からない質問をされるとイヤになってしまって、機嫌が悪くなります。
今日もあんなに待っていてくれていたのに、勉強を始めて30分もしない内に機嫌が悪くなり、「先生、バイバイ。」と泣きながら言われてしまいました(苦笑)。
でも違う勉強に移ると大丈夫でした。
今日は言葉の勉強をしました。
まずあいうえお表を見ながら、あいうえおの下に書いてある絵の名前を言ってもらいました。
もう平仮名は充分読めているようで、スラスラと読んでくれました。
発音をつけさせるために・・・と、今度は積み木を使って、文字ひとつひとつを読んでもらいました。
ひとつひとつだとそれなりに結構キレイに発音出来ます。
積み木の裏に絵とその名前が書いてあって、それを順に読んでもらうと、絵を見て覚えているだけでなく平仮名をちゃんと読んでいるのだという事が手に取るように分かりました。
それから、数字を読むことも、数を数えることも出来ます。
今日は途中でお母さんが別の部屋に行ってしまっても、ずっと静かに勉強する事が出来ました。

最後に“大きい”を理解させるために、大きさの違う同じ2つの物を並べて、「大きい○○はどっち?」と聞く試行をしました。
“大きい”は完璧に分かっているように見えたので、試しに「小さい○○はどっち?」と聞いてみました。
すると、ちゃんと小さい方を指差してくれました。
“大きい”と“小さい”をランダムに聞いても、ちゃんと聞き分けて認識しています。
この事をお母さんに言ったら(その時は見ていらっしゃらなかったので)、“小さい”はまだ理解出来ていなかったらしく驚いてました。
これは本日の勉強の成果と言って良さそうです(^^)v

私が帰る時、H君はとても寂しそうな、名残惜しそうな顔をしてくれました。
もう可愛くて仕方がない感じです。
来た時にはこんにちは、帰る時にはバイバイと言えるようになりました。
後は相手の目を見て言えるようになってもらわなくちゃ、といった感じです。




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