アイドルからヘヴィメタまで幅広く紹介します。

第1回目はブルース・スプリングスティーン

「明日なき暴走」(原題はBorn To Run)です。

のアルバムからスプリンスティーンの本領発揮となるわけですが、サウンド的には本人もインタビューなどで答えているとおりフィル・スペクター(まるですべての音が壁のように分厚い音作りで聞こえることからウォールサウンドと呼ばれる方法を打ち出した有名なプロデューサー)を彷彿とさせ、1曲目のTHUNDER ROADからJUNGLE LANDまで音の洪水という凄まじい迫力で聞くものに迫ってきます。ドラムのリズムがどうしても走ってしまうとの理由で何度も録りなおしたアルバムトラックの「BORN TO RUN」、ここでブルースは何トラックもギターを重ね録りしています。当時ブルースは東海岸随一の早弾きだったという逸話もあります。

めてブルースを聴いたのは、「HUNGRY HEART」(弟がたまたま持っていたアルバム「THE RIVER」)だったので、「BORN TO RUN」はもっと後から聞くことになるのですが、当時これと言った理由もなくイライラしていた俺としては、この車で突っ走るような爽快感がたまらなく心地よかったのを覚えています。無意識のうちに「Break This Trap」(曲の中に出てくるフレーズです)という曲を自分で作ってしまったほどです。ここからギター一本の弾き語りでライブハウスなんぞで細々とやっていた少年が、バンド志向(ロック)へと目覚めていくのでした。

ルースの曲は、バリバリのハードロックかと思えば、カントリー調の優しい曲、また胸を締め付けられるようなバラッドと多岐に渡っているのですが、ブルース自身を表現していると言っても過言ではない、この曲が是非ともお奨めです。夢破れた今でも、この曲を聴くと躰がムズムズしてきます。何せ「生まれながらのかっとび野郎」ですから。